ハセツネCUP2026ボランティアレポート|来年は、山を愛するように

「支える側に回ったら、来年の自分の挑戦が、前より楽しみになった。」 

昨年初出場、無事完走したハセツネCUP。

昨年のターゲットレースで、初めて試走もして挑んだ、思い出のレースだ。

今年はその恩返しと、来年の出走権獲得のため、ボランティアとしてレースに関わってきた。

(※一定時間ボランティア活動をすると、翌年の出走権をもらえる仕組みがある)

選手たちをフィニッシュ地点で迎えたかったため、配属は会場周辺を希望。

当日はスタッフ受付に始まり、会場設営、IBUKI回収、完走証発行、リタイア者対応、撤収作業など、2日間にわたって活動しました。

2026.10.11~12

走るよりも大変だったかもしれない

ボランティア活動は、走るよりも疲れたかもしれない。笑

走るなら「自分のペースで進む」「自分の判断で休む」ができるけれど、ボランティアは自分の都合だけでは動けない。拘束時間も長く、次に何が起こるか分からない状態が続くのは、想像以上に大変だった。

そして、本部の方々、大勢のボランティアスタッフをはじめ、出展ブースや警備、記録に関わる会社の方々など、本当にたくさんの人たちが、レースと選手たちを支えていた。

私は当日だけのお手伝いだったけれど、この日に至るまでには、もっともっと数えきれないほどの時間と労力がかかっている。

レースを開催してくれること。そして、開催のために関わってくれる人たちが大勢いること。

選手として参加しているだけでは見えにくい、その裏側にあるものを知り、改めて感謝の気持ちが湧いてきた。

同じレースでも、立場が変わると見えるものが変わる。

これが推し活か

今回、ボランティアをしてよかったと思うことは、感謝の気持ちを新たにしたことだけではない。

仲間たち、憧れのランナー、知り合いもそうでない人も、たくさんの人たちの勇姿を間近で見て、言葉を交わすことができた。

これが推し活かぁ。

そう思う、とても満たされた時間だった。

特に心に残ったのは、何年もハセツネを走り続けているベテラン選手たち。

何度も同じ山に向かい、経験を積み、準備を重ね、成功も失敗も経験しながら、それでもまた同じレースに挑む。

その姿勢そのものが、カッコいいと思った。

初めて見る景色を求めて、次々と山を旅すること。

それとは別に、ひとつの山やレースと長く付き合い、経験を重ねながら理解を深めていく生き方もある。

同じ山に何度も向かうからこそ見えてくるものがあるのかもしれない。

そんなことを考えていたら、来年のハセツネのテーマが決まってしまった。

山を愛するように

昨年のハセツネで、私はただ完走できたというだけではなかった。レース終盤、まるで翼が生えたように身体が動き始めた時間があった。

足が次々に前に出て、地面を捉え、身体が進んでいく。走ろうと頑張っているというより、身体が自然に走り続けてくれるような感覚。

私の身体と山とが、ひとつにつながったような時間だった。

自分の身体には、こんな走り方ができる力があったのか。

そんな可能性を発見したレースだった。

だからこそ、来年はもう一度、同じ山に戻りたい。

単にもっと速く走ることでも、完走することでもない。

コースを知る。自分の身体を知る。準備をする。できることを積み重ねる。そして本番では、その山に対して自分が積み重ねてきたものを持っていく。

結果がどうなるかは分からない。準備したことがすべて報われるとも限らない。それでも、そこに至るまでの時間も含めて、レースと深く向き合う。

好きだから、もっと知りたい。大切だから、きちんと向き合いたい。

来年は、そんな気持ちでハセツネに挑もう。

ゼッケンを着けてスタートの列に並ぶ瞬間。
翼を生やして尾根を駆け抜ける瞬間。
そして、フィニッシュゲートに駆け込み、最高の気持ちでゴールする瞬間。

そんな景色を、迎えに行く。

山へのリスペクトと、挑戦への愛を持って。

来年のハセツネは、どんなレースになるだろう。

まだ一年あるのに、とてもワクワクしてきました。

試走など、ぜひお付き合いください!

お役立ち情報

ボランティアに興味がある方へ

翌年の出走権について
3日間で全8枠(1枠約7時間)の活動枠があり、4枠以上に参加すると翌年の出走権を得られる仕組み。(2026年募集要項に基づく)

活動内容
コースマーキング、会場周辺の運営、山中での誘導やエイド、スイーパー、輸送など、役割はさまざま。

配置の希望
ある程度、希望を伝えることができます。

活動時間・休憩について
私は6枠参加可能と希望を出し、実際に6枠すべてに配置されました。朝6時30分から翌日15時30分頃まで、約33時間にわたる活動です。
途中に30〜45分程度の休憩はありましたが、食事などを済ませるとあっという間。まとまった仮眠時間はほとんどありませんでした。
複数枠への参加を考えている方は、希望した枠数だけでなく、配置の組み方や休憩時間についても事前に確認しておくことをおすすめします。