市の花
佐渡市の花、トビシマカンゾウ。5月下旬から6月上旬に咲く、初夏を告げるお花。山形県酒田市の北西にある飛島と、ここ佐渡にのみ分布する多年草。主な生育地は海の近くの断崖とのこと。攻めてますねぇ。姿はニッコウキスゲに似ていて、黄色やオレンジの元気なお花を咲かせる。これは見たい!
◇ 旅の行程 ◇
0 新潟駅前 前泊
1 新潟港 ⇒(カーフェリー)⇒ 両津港 ⇒(予約制バス)⇒ アオネバ登山口 ⇒ 金北山 ⇒ 白雲台 ⇒(予約制バス)⇒ 両津港 ⇒(レンタカー)⇒ 二つ亀
2 二つ亀 ⇒ 大野亀 ⇒ 佐渡金山 ⇒ トキの森公園 ⇒ 両津港 ⇒(ジェットフォイル)⇒ 新潟港
この日は二ツ亀から大野亀まで海沿いの遊歩道を歩き、お花を観賞。ホテルで朝食をとった後は佐渡金山、トキの森公園と主要観光地をめぐり、帰路に着く一日。5/27(月)
前日に引き続き朝は4時半起床。攻めますねぇ。帰りのジェットフォイルの時間が14時半と早めなので、朝から活動して観光しちゃおうという計画です。
午前5時頃、二ツ亀のホテルを出発。午後から雨予報、この時間はまだ大丈夫。念のために傘を携行。
この二ツ亀と大野亀は共に『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』二つ星として掲載された巨岩だそう。
前日は山の植物やお花をたくさん見て、この日は海辺の植物やお花を見ることに。島は標高0m~高所に至るまで、植生の変化などがとても面白い。
自然歩道
大野亀までの自然歩道。願集落という大野亀の近くまで約2km。
二ツ亀は海水浴場になっていて、夏は賑わうのかな。日本海ということで大陸からの漂流物がたくさん打ち上げられていた。これをきれいにするのは大変だろうなぁ。
最初こそ広い道でしたが、途中から腰ほどまである両脇の雑草が張り出し、藪漕ぎの様相に。
ちょっと岩々の道もありますが、スニーカーでOK。
おっ、チラホラとトビシマカンゾウが。ニッコウキスゲの島嶼型、大型変種だそう。やや大型で草丈が高い、少し上向きに咲く、花の時期が早い、1本の花茎につく花数が多い、などの特徴があるそう。
30分ほどで賽の河原へ。一人だったらちょっとこわいなぁ。
そこを過ぎると願集落へ。写真を撮るのを忘れてしまいましたが、昔ながらの平屋の住居が多かったと思います。民宿などが数件、公民館などの施設も。密漁は禁止で。
横から見ると2つに見える二ツ亀。
大野亀
海からすぐの集落から少し上り、再び自然歩道が再開、1時間ほどで大野亀に到着。
見えました大野亀。標高167mの一枚岩が海に突き出している姿がまるで亀のようで、この名前なのだとか。貫入岩といって、マグマが地表近い地中に上昇してきて冷えたものだそう。
辺りは50万株100万本ものトビシマカンゾウの群生地で、一面に広がるこの時期は一番の見頃。思ったよりもお花が少なめで、まだ咲き始めたばかりかも。
光のあたり具合とカメラの色調整によってオレンジっぽく見えますが、実際は黄色のお花に見えました。この健やかで元気いっぱい!な姿が好き。
ポツポツと雨がちらつき始め、早く帰りたい母と、ちゃんと辺りを一周してから帰りたい私。もちろん歩道部分を一周しました。岩の頂にも登れるそうですが(片道30分ほど)、お花が目的なので周辺散策のみ。
この大野亀から少し遠いあたりが一番咲いていたかも。
30分ほどじっくり鑑賞。私たちの他には2組ほどの方が散策に来ていました。週末の昼間はきっともっと賑やかなのでしょう。静かな時間帯に堪能できて大満足。
年々暑くなるのが早いので、昨年のレポートではこの日辺りがピーク?のようで狙ってみたのですが、今年はそんなに早くなかったようです。でも雨にも降られず、ちゃんと見られて良かった。
実はこのお花、かわいいだけでなく食用にもなって、花や若芽が食べられるのです。母の佐渡の友人がカンゾウのつぼみを分けてくれました。ほのかな甘味とぬめりがあり、かぼちゃのような味に感じました。栄養豊富で、中華料理の食材でもあるそう。
食用の取り組みがある一方、観賞用の場所では採取しないというモラルはお忘れなく。
復路は自然歩道ではなく、車道を通りサクッと帰る。高い場所なので、往路に歩いた自然歩道を見下ろす。
日本一長い県道、45号線だそう。佐渡一周線、確かに自転車で島一周とか楽しそう。
ホテルに帰着、滋味深い朝食でお腹を満たしました。
ここまでで一仕事した気分ですが、この時点でまだ午前8時。これから観光へレッツゴー。前日の登山記、この後の観光記は別ブログにて!
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