横須賀芦名訪問|歴史探訪|大楠山ハイキング 2025.5.4

芦名

私は少し珍しい「芦名(あしな)」という名字を持っています。

芦名氏は、後の鶴ヶ城(会津若松城)となる黒川城を築いた会津(福島県)の戦国大名。以前会津観光に行った際に立ち寄りましたが、看板には葦名(芦名)氏の文字が。200年もこの地を治めていたそうです。

鶴ヶ城
葦名氏(1384~1589)

ルーツは、現神奈川県横須賀市芦名である相模国三浦郡芦名村。祖は三浦氏の一族で、そこから分かれた一派が芦名に住み、氏を称するようになったそうです。その子孫が、奥州攻めの恩賞地である会津所領を継ぎ、移り住み大名に発展。

私の親族は芦名氏が途絶える(女性が多いため)ので心配していましたが、とあるサイトで全国名字ランキングを調べてみたところ、1000人近く(宮城県、神奈川県に多いそう)芦名さんはいるそうなので、ほっと一安心しました。全国の芦名さん、よろしく頼みます。笑

大楠山

という前置きをはさみつつ、今回は横須賀の芦名地区へ。目的は、我が一族(!)の領地にある山へ見回りに。つまり、大楠山という芦名にある山に登りに行くこと。大楠山は三浦半島最高峰(242m)。芦名氏やるな。

GWの良いお天気の日だったので、ファミリー登山が多く見受けられました。登山道はよく整備され危険個所も急登もなく、ルートも5本と多彩でトイレも多数、初心者歓迎の山です。

今回は衣笠コース(135分)、大楠芦名口コース(60分)、前田橋コース(70分)、塚山・阿部倉コースの一部を通ります。

〈前田橋コース〉

前田橋コースの始発、前田川遊歩道は川の際々に設けられた道。さわやかかつアドベンチャー感があり楽しい。おそらく普通の水量の日でしたが、それでも今にも水に沈みそうな飛び石があり、増水していたら通行不可です。

前田川遊歩道

大楠平展望塔から見上げた大楠山。

大楠山

〈頂上〉

頂上部分は広くなっていて、ベンチがいくつも設置してあり、休憩にピッタリ。皆さんお弁当を広げていらっしゃいました。樹林の高さがあり大展望というわけにはいかないので、景色を見るためにこちらの展望塔が設置されているのだけれど、老朽化のため現在立ち入り禁止。芦名としたことが、なんともかたじけない。

大楠山

〈大楠芦名口コース〉

大楠芦名口コースの途中では旬の竹の子。立派すぎてとても持ち帰れそうにないので、写真だけ。

芦名の堰では立派な望遠カメラを構えるおじさまたちが談笑していた。何を狙っていたのだろう、聞いてみれば良かった。ちょっと水は濁っています。

芦名の堰

〈衣笠コース〉

衣笠コースの衣笠山公園からは相模湾の展望。この公園はホタルの池があったり、桜の名所だったりと、憩いの場になっていました。ここもかつての山城の面影を残す場所。

〈塚山・阿部倉コース〉

鬱蒼とした濃い緑の森を進みます。途中にはこんな建造物も。途中にあるしょうぶ園を目指している人も多く、四季を通じてお花が楽しめる場所のようです。

〈麓〉

麓の浄楽寺では浄楽寺朝市というのが開催されていて、干物や手作りのお菓子などが並んでいました。私は旅のお供に米粉のおやつを。

浄楽寺朝市
横須賀芦名

海も山も川もあり、たくさんの人が住み憩う、芦名。とっても楽しく良い場所でした。芦名城址を見そびれたので、また来ます!

今日もthanks🌟