日本の全てがここにある
日本海で一番大きな離島。日本のすべての季候を体験できる豊かな自然、色濃く残る伝統文化、懐かしい田園風景、美味しい旬の食材。
“日本の全てがここにある” それが佐渡島。
今回は金北山縦走登山と大野亀のトビシマカンゾウ鑑賞がメインの佐渡旅でしたが、その他観光地や良かったところをまとめて。1泊2日じゃなくもっと見てまわりたかった!
金北山縦走⇒佐渡【金北山縦走】離島の最高峰花の名山へ Day1 2024.5.26
トビシマカンゾウ⇒佐渡【大野亀トビシマカンゾウ】初夏の花と巨岩 Day2 2024.5.27
佐渡金山
金銀山の隆盛とともに栄えた鉱山町、相川エリア。江戸時代は幕府の直轄地となり、各地から移り住んだ人で賑わった鉱山町「相川」は栄華を極め、佐渡で産出された金銀は幕府の財政を支えたのだそう。相川は現在でも趣ある景観が数多く残っていて、歴史情緒たっぷり。今回は北沢浮遊選鉱場、史跡佐渡金山に立ち寄りました。
◎北沢浮遊選鉱場 コロッセオみたいな広場と段々の建造物、そして緑の蔦に覆われて、ラピュタ感満載。すぐそばに相川技能伝承展示館、相川郷土博物館があります。
◎史跡佐渡金山 バス停が金キラ金(黄色に映っているけど金)、チケットも金キラ金。
江戸時代の初期に開削された手掘り坑道の宗太夫坑を見学。坑道内は10℃前後とひんやり。「佐渡金山絵巻」に描かれている採掘作業の様子が忠実に再現されていて、どんなことをやっていたのかが垣間見れます。
とにかく多岐にわたる作業があり、それぞれが専門の仕事をしている。金を採掘する人、湧き出す水を排出する人、物を運ぶ人、鉱物を選別する人、坑道を堀り進める人、連れてこられちゃった人(今でいうニート?)、それらの人々の出入りをチェックする人。見つかった大鉱脈に祝詞を上げる様子など、リアルに再現されています。動いたりしゃべったりもしてくれます。
坑道を出た後は立派な展示資料館があり、金山での仕事、当時の街の様子などが分かりやすく展示されていました。
小判などもあったのですが、この有名な純金延べ棒!すさまじく重かった!
もう一つのコースの道遊坑は、明治時代に開削された機械掘り坑道で、坑道を含め、トロッコ、機械工場、粗砕場など多くの設備が操業当時の姿のままで残されているそう。
事前予約制でガイド付きツアーもあり、そちらも興味深い。
現在世界遺産に申請中とのことですが、良く昔の姿が残されていて、とても良い場所だなと思いました。世界遺産になったら混みそうなので今のうちに?!
好きな方は相川エリアだけで1、2日必要なくらい見どころがあります。
トキの森公園
山でライチョウを見付けた時と同じくらい興奮!トキ。道端で見かけたわけではなくこのトキの森公園で飼育されている個体を見ただけなのですが、それでも大感動でした。
入口でチケット400円を購入し、トキ資料展示館と飼育ケージ、トキふれあいプラザを見に行きます。
資料展示館ではトキの生態、トキが歩んできた歴史と現在の保護の取り組みなどが展示されていました。
日本のトキは絶滅してしまいましたが、現在佐渡市では人工繁殖したトキを毎年放鳥するほどになっています。
トキふれあいプラザでは、展示室の一部が窓になっていて、間近にトキを観察することができました。トキー!
いわゆる朱鷺色のピンクではなく灰色っぽくなっているのは、繁殖期だからだそう。逆にピンク色の期間は一年のうち4ヶ月ほどしかないのだって。知らなかった。
木の上に巣があり、オスが抱卵しているのだそう。頭がちょこっと見えます。トキは雨が好きだそう、この日は雨で、活発に動き回っていました。
飼育ケージにはトキの別種の仲間たちが。
入口近くの売店にあった、ここ限定のぬいぐるみキーホルダーが可愛くて、母も私も購入して連れ帰りました。またトキ見に来たいなぁ、今度はピンク色の時期に。
地魚の握り寿司
両津港の目の前にあるお寿司屋さん「すし魚秀」で注文した地魚の握り七貫セット2,000円。私は貝がアレルギーで食べられず、母も苦手だということで、バイ貝を何かに変更希望、とお願いしたところ、なんと!代わりにノドグロを出して下さいました!大サービス!
全部本当に美味しかった!写真を見返すとまた食べたくなる…!
ネタが新鮮で大きく、しっかりそれぞれの魚の身の味が堪能できました。シャリは佐渡の棚田米、赤酢、ワサビもこだわりのものを使用されていると伺いました。
さどまる倶楽部(後述)クーポンを使用するとイカ(ワタ入り)1貫がもらえました。イカの身が甘く、そしてワタがまた旨み増し増しで本当に美味しかったです。
旬のものなので、また季節によってネタが変わるのでしょう。別の季節にも行ってみたくなるお店。ありがとうございました。
サービスや料理の提供がとても早かったので、時間が無いという場合でも安心です。
リゾートホテル
佐渡の最北端の二ツ亀にあるSADO二ツ亀ビューホテルに宿泊。全室オーシャンビューで、海へ沈む夕陽と翌日の海から昇る朝日を合わせて望むことができるという絶景の宿。残念ながら私が宿泊した日は夕陽も朝日も雲に隠れて見られませんでしたが、とても素敵なホテルでした。
お風呂は温泉ではないものの、大佐渡山系からの湧水による天然水のお風呂で、爽やかで気持ち良かったです。
お食事は佐渡の豊かな食材を使った滋味深いお料理でした。
二ツ亀と大野亀はミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星として掲載された景勝地。周辺観光もバッチリです。トビシマカンゾウ鑑賞記にて紹介。
展望、ドライブスポット
◎外海府海岸(北限の岬から相川地区までの北部に位置する海岸)、約50km。ここのドライブが良かった。冬の日本海の激浪で形づくられた断崖や島々が荒々しく、独特の景観。かつて佐渡の中でも秘境と呼ばれたところだそう。ぽつぽつと点在する集落、どの家も昔ながらの海辺の民家の面影が残されていて、どこかタイムスリップしたかのような場所。運転していたので写真はありませんが、ぜひ見てもらいたい景観。
◎大佐渡スカイラインの最高地点のほど近く、白雲台交流センターからは佐渡の絶景パノラマが見渡せます。金北山縦走記にて紹介。
レンタカー
両津港周辺だけで7ヶ所ほどレンタカー店が検索でヒットしましたが、最安値(私調べ)はアイランドレンタカー。ウェブ予約で20%オフ、さどまる倶楽部(後述)会員でも20%オフになります。~24時間で保険等全て加入しても5,340円(軽、カーナビ有)でした。最新車種なのかとても快適でしたよ。ガソリン代は島価格でちょっとお高め。フェリーに車を載せてくると往復で26,320円~。数日の観光ならレンタカー推奨です。
バス
季節運行の花鑑賞ライナー、3路線あり、全て事前予約制(満席になり次第受付終了)。このバスのお陰で金北山縦走計画できました。トレッキング情報はこちら⇒山を楽しむ|さど観光ナビ
島内は路線バスも走っているので、よりディープな佐渡旅をお求めの方は路線バス良いかも。
クーポン
さどまる倶楽部という無料会員登録できるアプリをダウンロード。各自で宿泊予約を取った後、このアプリで佐渡汽船の予約をすると割引が適用されたり、さまざまな施設で使えるクーポンがもらえたり、タクシーやレンタカーの割引が受けられるなど、佐渡観光がお得に楽しめます。
事前にクーポンをチェックしておくとGood◎(その場で見ようと思っていると忘れちゃう←私だけ?実際トキの森公園では使い忘れた)。
まとめ
見どころ満載、欲張りでじっくり見たい派の私にはとても2日間では足りませんでした。まだ数%くらいしか見ていない実感。
他に有名なのはたらい舟などでしょうか。島の南半分はまだ見ていないので、またいつか。
ちょうど私が行った5/26(日)に鬼太鼓(おんでこ)の大イベントが開催されていたそうで、母は見て来たそうです。伝統芸能の鬼太鼓は島内120の地区で今も行われていて、240チームもあるのだとか。佐渡に暮らしたら参加必須になりそうですね。
本当に素敵な島でした。隅々まで味わい尽くす佐渡旅をあなたもぜひ。