南アルプス、避難小屋をめぐる旅|山に迎え入れられた3泊4日

プロローグ 熱量のない夏 

南アルプスを歩いてきた。

ちょうど計画を立てる時期、どうしようかと悩んでいた。

本当に珍しく、「何が何でもここに行きたい!」という熱量が湧くことがなかったのだ。

梅雨明けを狙ってのアルプス縦走。一年で一番大切で、一番楽しみなはずの山旅。

最近の山旅は、山小屋やバスなどの予約が必須。「やっぱり行きたい」と思った時に、「時すでに遅し」とならないように、それでも計画を立てる。

こんな時は一番好きな山に行こう。そこならばきっと、行きたいと思うようになるだろう。行ったらきっと、また何か良い体験を受け取って帰ってくるのだろう。

行き先は、南アルプスの赤石岳に決めた。

今回で3度目の赤石岳。過去2回通った、椹島からの王道東側ルートではなく、今回は裏の西側ルートがいい。三伏峠から小河内岳を通り赤石岳に至る、一度歩いてみたかったルート。そして、そこに点在する避難小屋にも泊まってみたい。

3泊4日の南アルプス、避難小屋をめぐる旅の計画が立った。

どうやったって私は行くんだろう、行かなかったら後悔するんだろう、と、どこか他人事のように自分を見ながら、慣れた山旅の準備を粛々と進めた。

例年だと好天になるこのあたりの日程。今年は運悪く、連日午後から雨予報。

天気予報を何度も見ては、晴れマークと雨マークに心が揺れるのはもちろんありつつも、今回は「信じて行こう」という気持ちだった。

天気は変えられない。

でも、雨なら雨で歩き、雷なら避難し、晴れたら景色を味わう。

全部を受け入れ、楽しんで来よう。

雨の対策を万全に、エスケープルート案も持ち、私は南アルプスへと向かった。

 2026/7/26-29
0日目 夜行バス🚌
1日目 鳥倉林道ゲート~鳥倉登山口~三伏峠~小河内岳~高山裏避難小屋
2日目 高山裏~荒川前岳~中岳悪沢岳ピストン~赤石岳~赤石岳避難小屋
3日目 赤石岳~荒川前岳~高山裏~小河内岳避難小屋
4日目 小河内岳~三伏峠~鳥倉登山口 路線バス🚌

0日目 夜行バス 

7/25

東京から夜行バスに乗る。快適だったものの、とても高額。片道21,000円!もはや飛行機のよう。

南アルプスの登山口は、外国並みに遠い場所だ。 

伊那大島駅でバスからタクシーに乗り換える。車は、山道をぐんぐんと上って行った。

1日目 今年も、南アルプスへ帰ってきた 

7/26 晴れのち雨

鳥倉林道ゲート~鳥倉登山口~三伏峠~小河内岳~高山裏避難小屋
コースタイム 9時間30分

午前5時、鳥倉林道ゲートに降り立つ。

身支度を済ませ、まずは緩やかな上りの舗装路を行く。

そして鳥倉登山口から山道へ。足元には生い茂るシダ、見上げれば針葉樹の木々。標高は既に高く、吹く風は涼しい。 日が昇り、木漏れ日が降り注ぐ爽やかな森を、一歩ずつ登っていく。

ここ数日、関東はたびたび夕立で大雨が降っていたが、こちらは降っていない様子で、土はカラカラに乾いていた。

下ってくる登山者さんと挨拶を交わしながら、2時間ほどで、三伏峠へ。

念願だった小河内岳への稜線

2年前に黒戸尾根、甲斐駒ヶ岳から仙塩尾根を歩き、ここ三伏峠から鳥倉登山口へ下山した。その時に、「この先に行きたい」と思った、小河内岳へと続く稜線へ。念願叶って足を踏み入れる。

お花畑を過ぎ、緩やかに登っていくと烏帽子岳の山頂へ。360度の大展望。雲は高く、南アルプスの山々が遠くまで見渡せる、最高の展望台だった。これから歩く稜線も見えている。

私の大好きな南アルプスへ、今年も帰ってきた。

烏帽子岳からは登山者さんがぐっと減り、静かな山歩きになった。

崩落した斜面の際や、ハイマツの間など、変化に富んだ稜線を進むと、小河内岳が見えてくる。

午前10時、山頂手前の避難小屋に、トイレと昼食休憩のために立ち寄った。

管理人さんへ計画を伝える。この日は高山裏避難小屋、翌日は赤石岳避難小屋、2日後はここ小河内岳避難小屋に戻ってくる計画だ。

3つ全て、グループの山小屋。次の避難小屋へ、行くことを伝えておくよ、と、すぐに連絡を入れてくれた。

このコースを歩く登山者は少なく、小屋も避難小屋のみ。その分、こうして管理人さんが一人一人を見守ってくれているのだ。

2日後の再訪を約束し、先へと進む。稜線を下っていくと、樹林帯へと入っていった。

「この森がお気に入りなんだ」

小河内岳避難小屋の管理人さんが言っていた、素敵な森。

南アルプスの森は、私も大好きだ。

針葉樹の爽やかな匂いに包まれながら、一人歩いて行く。

樹林帯や崩落地、立ち枯れ地帯の中を緩やかにアップダウンしていくと、谷合いに赤い屋根の可愛い建物が見えてきた。

午後1時、この日のゴール、高山裏避難小屋へ到着。

黄色いお花、マルバダケブキに囲まれ、天国感たっぷりの場所だった。

「もうここまで来たから」 

小屋の前のテーブルを囲み、この日ここに泊まる登山者さんたちがおしゃべりをしていた。その話題の中心は、森の途中で私を抜いて行った足の速いお兄さん。

なんと彼は、2週間後に行われる大レース、TJAR(トランスジャパンアルプスレース)の選手だったのだ。

「あと2週間後なんて、ドキドキですね」

私なら緊張してどうしようもなくなっている頃だろう。そう思いこんなことを言ったと思う。

彼は

「いや、もうここまで来たから」

と。

TJARは、出たいといえば誰でも出られるようなレースではない。

2年に一度のその日を目指し、何年もかけて積み重ねる、わずか30人の夢のステージだ。 

これまでの長い道のりを思えば、「これから」を心配するより、「ここまで来た」ということのほうが大きいのかもしれない。 

聡明で落ち着いた、深く静かな強さを感じる選手だった。

もうここまで来たから。その言葉が今回の私の山旅にも重なる。 

小屋から往復30分の水場へ水を汲みに行った後は、お待ちかねのビール。小屋の冷蔵庫で凍るほどキンキンに冷やされたビールが、疲れた身体に染みわたる。

このビールを飲むためだけにまた来たい!とさえ思えるほどの美味しさだった。

午後3時頃、強めの雨が降り出し、小屋の中へ避難する。電波はつながらない。 ビールを飲んだり食事を取ったりしながら、管理人さんやTJARの選手、この日ここに泊まる登山者さんたちと話す。

雨の音と、小屋の明かり。ストーブのやわらかな熱。ゆったりした時間が流れていた。

雨は2時間ほどで止んだ。夕日を見るために外へ出ると、東には、翌日向かう荒川岳がどっしりと構え、その肩には輝く月。西の空は、オレンジ色に染まっていた。

2日目 見えなくても、行ってみる 

7/27 晴れのち曇り

高山裏~荒川前岳~中岳悪沢岳ピストン~赤石岳~赤石岳避難小屋
コースタイム 11時間

ぐっすり眠り、身体の調子は良い。食事を取り、荷物をまとめ、管理人さんに翌日の再訪を告げ、午前5時すぎ、小屋を後にした。

しばらくまた静かな樹林帯。難所はないが、鎖が張られた大きな岩を越える箇所も。徐々に高度を上げ振り返ると、前日に歩いてきた小河内岳の稜線が青空の中に浮かんでいる。

荒川岳へ

徐々に木の背が低くなり森林限界を超えると、目の前には大きなカール。荒川前岳へ北側から登り上げる、標高差約600mのガレた急坂。

圧倒されるも、見える頂上を励みにしながら、はやる気持ちを抑え、一歩一歩、岩を踏みしめ上っていく。

危険個所の崩壊地の縁を越え進むと、目に飛び込んできたのは、立ち入り禁止の看板。荒川前岳は崩壊のため、ロープが張られていた。巻き道で通過し、荒川中岳へと向かう。

午前8時、中岳避難小屋へ到着。早朝の青空はすでに隠れ、辺り一面ガスに包まれてしまった。

計画では、ここで荷物をデポし、悪沢岳(荒川東岳)へピストンして山頂を踏んで来る予定。でも、何も見えないならやめようか。行ったことがない山ではない。

行動食を口にしながら、考えること数分。

きっと展望だけではない何かがあるはず、と、出発を決意。

小屋に荷物を預け、空身で歩き出す。体が軽く、どんどんと進んだ。

中岳を下り切り、鞍部のお花畑を愛でる。そして再び悪沢岳までの上りの途中、一瞬ガスが晴れ、中岳、赤石岳がはっきりと見えた。

やっぱり、来てよかった。

数分の出来事で、またすぐにガスに覆われてしまったが、そのまま山頂を目指して歩いて行った。

真っ白な悪沢岳で出会ったご夫婦 

午前9時、悪沢岳に登頂。

山頂では、休憩中の70代のご夫婦とお話しをした。赤石岳と悪沢岳は、今回で3回目だそうだ。1回目は、46年前。2回目は、23年前。今回がもう最後だと思う。と話してくれたが、まだまだ元気そうだった。

私も、あと何回、ここに来られるかな。あと何回、ここに来たいと思うのかな。

「次はまた20年後ですね」と、私。

「90になっているよ」と、ご主人。

笑い合って、出発を見送った。

真っ白な山頂での、素敵な出会いだった。

中岳避難小屋に戻り、管理人さんに挨拶をする。これから赤石岳避難小屋へ行きます、と計画を伝える。

「午後は雨が降るからね」

「はい、頑張って早く歩きます」

見送られ、目指すは赤石岳。

雷鳥とお花畑 

前岳の南側斜面に広がるお花畑に差し掛かる。

防鹿柵に囲まれたその場所には、さまざまな種類のお花が咲いていた。高山植物らしく、色や形は素朴ながら、可憐な姿。生命力にあふれた山のお花たちには、急ぐ足を止められる。

緩やかに下り続け、午前11時、樹林帯の中の荒川小屋へ到着。

補給とトイレを済ませ、水を汲み、再び歩き出した。

樹林帯を越え、トラバース道を進み、大聖寺平へ。

相変わらず辺りはガスで真っ白。そして、時おり弱い雨がサーっと降って、止む。を繰り返すようになっていた。

雷鳥の親子が、仲良く私の前を通り過ぎて行った。

そして、小赤石岳への上りに差し掛かる。前回はここで本当に余裕がなく、「疲労遭難するならこんな感じかもしれない」と思うほどだった。

ガレ場の登り。今回も足は重いが、一歩一歩、足を出す。ガスで山頂が見えず、果てしなく感じる。そして、時おり降る雨に焦りが募る。そんな気持ちが、この登りを辛く感じる理由なのかもしれなかった。

雷鳥の親子がさらに2組。

今回は、あの時のような切迫感もなく、小赤石岳まで登り切った。

稜線上は風が強く、すぐに先へ。

赤石小屋へ下りる分岐へ間違って数分進んでしまい戻ったが、無事に午後1時すぎ、赤石岳に登頂。

真っ白で何も見えず、足早に山頂直下の避難小屋へと向かった。

赤石岳、「人生避難小屋」 

ドアを開けると、既に到着した登山者さんたちで宴会が始まっていた。

「管理人さん、最後のお客さんが到着したよ」

と、手前にいた登山者さんが声を掛けてくれる。

赤石岳避難小屋。一度来てみたかった、人気の山小屋。「人生避難小屋」と言われるこの小屋は、日常からはかけ離れた、街も一切見えない山の上。定員は10名と少なく、予約は必須。私も受付開始と同時に予約を入れたが、他のほとんどの登山者さんも、同じようにすぐに予約を取ったとのことだった。

管理人さんは、私の「避難小屋めぐりの旅」を聞くと、

「これ、おつかいして」

と、小さな駄菓子を差し出した。

翌日向かう高山裏避難小屋と小河内岳避難小屋の管理人さん宛てだ。

私にも、お駄賃の駄菓子。

「ありがとうございます」

大切にザックへとしまった。

高価な荷物でも、重要な書類でもない、ただの駄菓子。

でも、受け取ったそれは、温かい意味を持った、特別な荷物だった。

こたつに入りながら、ビールを飲んだり、ご飯を食べたり、本を読んだり、おしゃべりしたり。

そしてこの日、この赤石岳で百名山を達成した登山者さんがいて、皆でお祝いをしたり。

夕方になってもガスは晴れず、遠くには雷の光。夕焼けも星も見られなかったが、大好きな山の頂で、暖かい小屋の中、夜の闇に包まれていることが、ただ幸せだった。

まさに「人生避難小屋」だった。

3日目 雨と雷の稜線を越えて 

7/28 曇りのち暴風雨、雷

赤石岳~荒川前岳~高山裏~小河内岳避難小屋
コースタイム 9時間35分

赤石岳の朝

朝になり外を眺めると、うっすらと周囲の山々が見える。もしかしたら日の出が見えるかもしれない。

そう思ったのも束の間、再び厚い雲が辺り一面に立ち込める。

その場にいる誰もが諦めムードだったものの、東の空を望むと、ちょうど日の出の瞬間に、ガスが晴れた。

朝日に照らされる赤石岳、悪沢岳、聖岳。ほんのわずかの時間だったけれど、南アルプスの山々たちが、顔を出してくれた。

その後はまた分厚い雲に覆われ、風も強くなってしまった。

後ろ髪を引かれながらも、管理人さんの

「早く行かないと雨に降られるよ」

という言葉に心を決め、午前5時すぎ、赤石岳を後にする。

稜線では強風にあおられ、寒さに凍え、たまらず早足になる。

あっという間に小赤石岳を過ぎ大聖寺平まで下りてくると、荒川小屋からの登山者さんたちとすれ違うように。挨拶を交わしながら、お互いの安全を祈り合う。

トラバース道に入ると少し風が緩んだものの、今にも降り出しそうな空模様に、足早に荒川小屋へ。

補給とトイレを済ませ、水を汲み、荒川前岳への斜面を登る。

稜線に出るとまた強風にあおられたが、山を越え北側斜面の下りに入ると、また風は緩んだ。

駄菓子を届ける

カールを下り、樹林帯に入りしばらく歩くと、午前10時、高山裏避難小屋に辿り着いた。

管理人さんに声を掛け、ザックから取り出したのは、預かった駄菓子。

「ご苦労さま、ありがとう」

管理人さんは嬉しそうに駄菓子の写真を撮っていた。

小屋と小屋、管理人さん同士を繋ぐ、小さな荷物。

ほんの少しだけ、私もこの山域の暮らしの一部になる。

「山に迎え入れられている」

そんな感覚がして、とても嬉しかった。

休憩しながら管理人さんとおしゃべりしていると、雨が降り出した。

「これはもうすぐ本格的に来るよ」

そう言われ、ここでも後ろ髪を引かれる思いだったが、レインジャケットを着込み、早々に出発する。

たまにサーっと弱い雨が降っては止み、を繰り返すも、1時間ほどすると、強い雨が止む気配もなく降り始めた。

葉の濃い木の下に避難し、慌ててレインパンツを履く。カメラやスマホなどをザックにしまい、濡れないようにパッキングした。

雨の勢いは止むことなく、次第に登山道は水溜りになるほどビショビショになっていった。樹林帯の中は、傘を差して歩いた。

暴風雨の稜線

そして、小河内岳が近づいてくると徐々に高度が上がり、樹林帯を抜け稜線へと出た。傘をしまい、レインジャケットのファスナーを顎までしっかり締め上げ直す。

真横から吹き付ける雨と風。そして、雷。

頭を低くしながら、ポールでしっかり体を支え、足早にハイマツの中を進んで行った。

大きな雷鳴が轟く。レインウェアに吹き付ける雨風の音も凄まじく、雷鳴がかき消されてしまうほど。

進むかどうか迷うが、留まれば低体温症のリスクもある。あと少し。あと少し行けば、小河内岳避難小屋がある。

山頂のように見える場所まで辿り着くと、無情にも続く稜線。

「まだだったか!」

「わー!まだだった!」

「ここもまだ違ったー!」

そんなニセピークを繰り返すこと3回。4回目で、本物の小河内岳。

「着いた!よかった!」

稜線での時間は、わずか30分ほどだったのだが、永遠に続くかと思うほど長く感じられた。

「待ってたよ」

午後1時、山頂直下の小屋に辿り着き、扉を開けた。

「待ってたよ」

管理人さんの顔を見て、ほっとした。 

ストーブが焚かれた暖かい室内に入り、レインウェアを脱ぎ、服を着替え、乾かす。

私はこの日、ここが目的地だったが、急きょ駆け込んできた登山者さんが、3人。

止む気配のない雨と風、雷。もはやすることもないので、自然と始まる宴会。

南アルプスの南端からずっと縦走してきた人、
お母さまの百名山達成に付き合っていた人、
三百名山を一気にやるために15年準備し、仕事を辞めてきた人。

それぞれ全く違う者同士が、

同じ景色を見て、
同じ雨を浴びて、
同じ屋根の下で夜を過ごす。

特別な、一期一会の時間だった。

4日目 私は、山だった 

7/29 晴れ

小河内岳~三伏峠~鳥倉登山口
コースタイム 4時間25分

夜中まで小屋を揺らした雨風はいつの間にか止み、夜明け前の空には星。

東の空がじんわりと明るくなってくる。

まだ暗い中、他の登山者さんたちが次々と出発し、私が最後だった。

支度を済ませ、乾かなかった靴下とシューズに足を入れ、靴紐を締める。

管理人さんに挨拶し、日の出を見るために、すぐそばの小河内岳山頂へと向かった。

広く穏やかな山頂には、私一人。

蝙蝠岳の山頂付近から昇る朝日。目覚める南アルプスの山々。刻々と変わっていく空の色と風。

今回、一番楽しみにしていた景色だった。

すると、ひとりじめだと思っていたこの山頂に、オスの雷鳥が、一羽。

その場にじっと佇み、雷鳥と二人、静かに朝日を眺めた。

私は、山だった。

すっかり明るくなった頃、またまた後ろ髪を引かれながらも、下山のために歩き出す。

お天気はこの日から良くなる予報だった。すれ違いざまに、登ってくる多くの登山者さんから「下りてしまうのもったいないね」と声を掛けられたが、自然のことには力が及ばないので仕方がない。

確かに、お天気は100点ではなかった。けれどこの旅は、奇跡の瞬間の連続だった。

三伏峠から鳥倉登山口へ。午前8時半、下山完了。

路線バスと電車に揺られ、日常へと戻った。

エピローグ 山に迎え入れられて 

大好きな赤石岳に行く。
歩いたことのない稜線を歩く。
避難小屋をめぐる。

そうして決まった、今回の山旅。

美しい森。
小さな駄菓子。
稜線での雨風、雷。
雷鳥と眺めた朝日。

特別ではない、ただ歩いてきた一人の登山者として、

「山に迎え入れられている」

そんな感覚が、胸に残った。

大好きな赤石岳と南アルプスの思い出が、また色鮮やかに増えた、素敵な山旅でした。

私の旅は、続く。 

お役立ち情報

【高山裏避難小屋】
・充電可(無料)
・電波なし、山小屋Wi-Fiあり(有料)
・トイレ(袋タイプ)は2枚まで宿泊費に含まれる。3枚目からは有料300円。2回にどう収めるか?攻略するのも楽しいかも笑。心配な人は携帯トイレを多めに持参推奨。

【赤石岳避難小屋】
・充電可(無料)
・天水のお湯(無料)
・電波なし、山小屋Wi-Fiあり(有料)

【小河内岳避難小屋】
・充電可(無料)
・天水のお湯(天水が豊富ならば無料)
・電波弱めにあり、山小屋Wi-Fiあり(故障中?)