健やかな体と心、人生
友人知人、クライアントさんをお誘いしての春の野外ハイキングイベント(4/9(日)予定)、丹沢や鎌倉など他にいくつか候補はあったのですが、今回は箱根にしようかなと思い、その下見へ!3/3(金)
普段は鍼灸師をしていますが、山が大好きで、自然から多くの学びと癒しをもらっている私。鍼灸で体の痛みや不調をケアした後は、心身の健康増進のため、適切に体を動かすことを推奨しています。健やかな体は、健やかな心と健やかな人生を育む。歩くことは最高の運動だし、それが自然の中だったらさらに最高。その挑戦のきっかけになればということと、私たちの住む神奈川の自然をもっともっと紹介したい!ということで、秋に引き続き2回目のイベント開催の予定です。
箱根旧街道
東海道の箱根宿。東海道の歴史は古く、奈良時代には既に公的な道になっていたとか。江戸時代に参勤交代制などで交通量が増加、幕府が整備に乗り出した。でも、庶民が旅を出来るようになったのは、戦乱の世が落ち着いた江戸時代中期以降。それでも誰でも自由に、とはいかなかったのだそう。今の自由のありがたみを感じますね。
ガイドブックを片手に、箱根湯本の駅からまずは三枚橋を目指します。早川の清流が気持ちよく、川沿いの桜が咲く頃なんてとっても良いのだろうなー。駅前で買った富士屋ホテルのカレーパンをかじりながら歩く。ちょうど桃の節句で、お庭に花桃が植わっているお家が何軒か。春ですねぇ。
しばらくは細く曲がりくねった車道の端っこを歩く道が続きます。お寺や旅館が立ち並び、宿場町だったのだなーというのがうかがえる。20分歩いたところで箱根旧街道入口の看板が。江戸時代の石畳が残る貴重な場所。箱根観音の福寿院にも立ち寄り、観音様にお参りしてきました。
そこからはまた車道。箱根湯本駅から1時間半で須雲川自然探勝歩道の入口に。ここからが本格的な山中の道になってます。イベント時はまずバスでここまで来てからスタート予定。
江戸時代の石畳。箱根の山は急斜面で、雨が降ると脛まで泥に浸かるほどの悪路だったそう。幕府は対策として街道に箱根竹を敷いたが、腐食する竹の敷き替えに苦労し、延宝8(1680)年には莫大な資金を投入して石敷きの道を整備。これが今も残る、箱根の石畳なんだって。私が歩いているのは340年前の道。いにしえの風を感じます。
ずっと石畳というわけではなく、階段や山道も織り交ぜながら、たくさんの坂を越えていきます。
道草
寄り道ポイントその① 畑宿
箱根の有名な寄木細工のお店が立ち並びます。箱根駅伝優勝のトロフィー、ここで作っているんですよ!金指ウッドクラフトさん。こちらでは寄木細工体験もできます。
素敵な工芸品を眺め、目が潤ったら、再びスタート。
寄り道ポイントその② 甘酒茶屋
江戸時代の大名さんたちも参勤交代の途中、ここで休んだとか。山小屋のような佇まいのお茶屋さん。名前の通り甘酒が看板メニュー。私が入店したところ「はるばるご苦労様でした」のようなお声がけをいただいたような(うろ覚え)。昔の旅人になった気分。私は歩くの好きだから飛脚とかだったかな~とか。妄想が膨らむ。甘酒茶屋
甘酒めっちゃ美味しい。ごまきなこ(数量限定)のお餅もいただきました。
寄り道って楽しいですよね。真っ直ぐ行くだけが人生じゃない。
箱根の関所へ
しばし休んだ後は、最後のひと踏ん張り。甘酒茶屋から30分ほどで箱根神社の鳥居が見えて来ました。このあたりは元箱根、観光地エリア。平日にも関わらず、多くの人で賑わっています。この旅のゴールはまだもう少し先、お土産屋さんや飲食店を横目に、また杉の立ち並ぶ参道を進むこと15分。箱根関所に到着!
関所は江戸時代の建物が再現されていたり、資料館があったり、ここで箱根や東海道、江戸の歴史が学べます。今回は時間が無かったので立ち寄らず。イベント当日時間があったら行きたいです。
今回は関所の横にある恩賜箱根公園がゴール、このイベントの山頂予定。今はお花が咲いていませんが4月から5月にかけて、300本ほどの桜が咲く園内でお花見をする予定。富士山と芦ノ湖と桜の織りなす絶景に心癒され、程よい疲れに体喜び、終了しましょう。
ランチは関所近くの海鮮食堂予定です。楽しみしかない~
こんな本も買ってしまった。
歌川広重の浮世絵が好きなことから東海道五十三次に興味があるので、勉強しつつ、山の合間に巡ってみようかな~と、新たな活動が始まりそうな予感。
一緒に自然の中で癒し、楽しさ、学びを共有できますように。