黄色い夏の花
ニッコウキスゲ。この花を初めて見たのは14年前の尾瀬ヶ原にて。高山植物は可憐な小さい花が多いですが、この華やかで鮮やかな姿。健やかで元気いっぱいな感じが好きだ。一面のニッコウキスゲが見たくて、栃木は日光の霧降高原へ。7/7(金)
前日の夕方、仕事を終えて電車に飛び乗る。東武日光まで自宅から4時間ほど。同じ関東圏とはいえ3県先は遠い。読書に夢中になり途中乗り過ごすトラブルを乗り越え、22時頃に東武日光駅へ。駅周辺に前泊です。
快晴の七夕
当日は朝タクシーを利用し霧降高原のレストハウス前、キスゲ平園地まで。25分4400円でした。
朝早く行ったのは、ここから山登りをするため。ロングトレイルなので体力を鑑み早朝スタートです。
辺り一面のニッコウキスゲ!この花は朝花を咲かせると夕方にはしおれてしまう「一日花」で、1株に3~5つの黄色い花を順番に咲かせてくれます。ちょうど満開の時期。
そして快晴。霧降高原はその名の通り霧がかかりやすい場所で、こんなに晴れているのはとてもとてもラッキーだそう!
地球の愛を感じるわ。望みを叶えてくれてありがとう。
自然環境保護
最後にレストハウスで見た昔の写真、もっともっとお花が多かった。過去にはシカの食害でずいぶん数が減ってしまったそうで、市が防護柵を設置したり、ボランティアの方たちが苗を植えたりして、回復させてきたのだとか。この壮観な眺めは人々の努力の賜物。皆さんも山で募金箱を見付けたら、自然環境保護のために募金のご協力をぜひお願いします!
山ガール復帰戦
歩く以外にたっぷり時間を使うこと30分以上。もっともっと堪能したい気持ちをぐっと抑え、山に向かいます!
実は前回の山旅で負傷(肋骨損傷)しており休養していたのと、その他仕事等で時間も取れなかったため、3週間以上落としに落とした体力で臨む復帰戦の今回の山。それにしてはハードすぎるかな…とも思いましたが、心に山が不足しものすごく山を求めていたので、眺めの良い山に行きたい、初めての山に行きたい!との思いで挑戦してきました。
赤薙山、奥社、一里ヶ曽根を越え、女峰山2,483mまで。約13km、コースタイム9時間の道のり。女峰山は日光ファミリーの母。父は男体山ね。子供たちは3人(3座?太郎山、大真名子山、小真名子山)いるそうです。
今回はシャクナゲの花も見頃であちこちで立派な株が。とても良い時期です。高山植物はもう少し後の方が見頃のようですが、それでもたくさんの種類のお花を見ることができました。
そして珍しいお花、ギンリョウソウを発見。全体が白色で葉緑体を持たない腐生植物という種類だそう。(ちょっと疲れていてしゃがむのがしんどくなりピントも合わず諦めたので写りが良くないけど。)
そしてうっすら出ていた雲が晴れ、景色最高。途中地元のハイカーさんとお話ししたところ、やはりこの辺りは霧が多く、初めて来てこの景色は本当にラッキーだそう。ありがとう地球。気温が高かったこともあり、若干モヤモヤっとして来ていますがね。そのハイカーさん、日光連山の眺めを見て感動したのがきっかけで山にハマった、と言っていました。確かに本当に良い眺め。
トンボがめちゃくちゃ飛んでいて、景色に映り込んでしまう…黒い物体は全てトンボです。襲ってこないからまぁ良いけど。
一里ヶ曽根から少し進むと水場があります。冷たくて美味しかった。私はけっこう普通にそのまま飲んでしまいますが、アウトドア用の浄水ボトルなどあると良いのかも。
アップダウンが繰り返される稜線、元々ない体力がガンガンに削り取られていく…。女峰山の直下はかなりの急斜面でガレガレでした。高山植物を撮影するためにしゃがむと立ち上がる時にクラクラする。普通に貧血じゃん、3週間でそんなに貧弱になるの…。それでも息を整えつつなんとかピークに到着。登山開始から4時間。やったー♪
最高峰女性の山
地元ハイカーさんのオススメは、30分先の帝釈山から見る女峰山。いちごの品種の女峰はこの山の名前から来ているそう。帝釈山から見ると尖った格好いい形なんだって。でも+往復1時間を追加する体力も時間も今回は無かったので、数分下ったところから女峰山をパチリ。うん、今日は大満足です!🍓
それにしても女峰ってすごい名前だな。女神とか女帝とか、女性の最高峰の名称のよう。
旧日光修験道で男体山や他の山とともに登拝の山だそう。日光東照宮から登るルートがメインだったそうで、そちらへ下る周回ルートも考えましたが、時期的にヤマビルがいるのと超長いので、今回はピストンで帰ります。
立派な日光ファミリーを見渡し思ったこと。ここは日帰りするところじゃない!もっと時間をかけてたっぷり歩きたいな~と思う山域でした。今度は縦走して日光連山を堪能しよう。
後半は同じ道&ヘロヘロすぎて端折ります。あーびっくりするほど疲れた。ヤバかった…。
具体的に言うと、おそらく赤血球が減っている&酸素運搬能力の低下で、とにかく息が上がる。筋力低下で足の運びがうまく行かず、やたら足底とつま先に負担が掛かりイタタタ。
復帰戦に選んで良いレベルの山ではなかった。さすが修験の山。敬意を表します。そして体力維持のためにはやはり最低でも2週に一度は山に行き続ける、もしくは近郊の山で足慣らし登山をしてからだ。
キスゲ平園地、朝はニッコウキスゲで胸いっぱいで気付かなかったのか、帰りは他のお花たちもたくさんいることに気付きました。階段は多少きついけど、お散歩程度でこんなお花の楽園を見られるなんて素晴らしい場所。ぜひ皆さん行ってみて下さいね。
そしてゴールのレストハウスへ。何とかバスの時間に間に合った。お疲れ様でした。
もっと山ガール
と、ここで注意⚠!霧降高原公式HPに出ていた日光駅行きバスの時間と実際の時間が違う!HP15:20、実際15:12。これ最終バスなので逃したらアウト。私は知らずにHPの時間を信じていたのですが、あ、バス来た、早く乗っておこ~、で助かりました。
東武日光駅で15:43の特急に飛び乗り帰宅。お土産を物色する暇など1秒も無い超弾丸旅だったな。帰りもたっぷり4時間の道のり。あー楽しかった。次はいつ来ようかな。
久々の山は天罰が下ったのかな?と思う程、ここ最近では本当に疲れ果ててしまいましたが、もっと山に来なさい!というメッセージと受け取って、もっともっと遊びたいと思います!
次の山旅へ続く!