心、タイムスリップ
「風景画」「浮世絵」がなぜか好きな私。歌川広重は特に好きで、美術館の企画展などいろいろ行ったことがあります。たぶん、旅行したような感覚になること、時空を超えて同じ景色を見ている奇跡、なぜか懐かしい感覚。あれ、私江戸時代の旅人だったのかも?
ずっと行きたいと思っていた静岡の薩埵峠(さったとうげ)からの浜石岳。雪もめったに降らない標高が低い山域なので、冬を狙っていました。1/29(日)
冬は寒くて日照時間も短いし、あまりやる気が出ない😂ので、夏でさえキツイ早起きがさらにキツイのだけど、頑張ります。早朝の電車が恐ろしく寒かったのだけど、窓からこんな日の出が見えちゃうなんて、ご褒美。
いにしえの東海道
横浜の自宅からバスと電車に乗ること3時間、清水の一つ手前の興津駅で下車。大学生時代、清水に住んでいた私。興津には家庭教師のアルバイトで来ていたお家があったり、自動車免許を取りに通った自動車学校があったり、懐かしい思い出が蘇る。
東海道の興津宿から由比宿までの道のり。案内標識がたくさん立っていて、迷うことなく歩いて行けます。
興津駅から普通の道を歩くこと40分、薩埵峠入口に到着。そこからほんの少しだけ登ること5分。め、めちゃくちゃ良い景色だ…!もう今日で命尽きてもいい…。
いつも思うけど、初めての場所で初めて見た景色、初めての体験、その感動って、もう二度と味わえない。嬉しさと切なさとが同時に込み上げる。儚いからこそ美しく、貴重なその心の動き、輝きの瞬間。私は死ぬその時まで感動し続けるぞ。
駿河湾と富士山、穏やかな日差し。広重も昔の人も、この景色をここから眺めて、心を震わせたのだろう。海も山も、昔から変わらない景色。変わったのは、人間の営み。いや、地球の歴史から見れば、海だって山だって、変わってきたのだ。宇宙の歴史から見れば、地球だって火星だって、いつかに出来て、いつかに消滅していく。変わらないものなんてない。私が見ているこの一瞬と、広重が見たあの一瞬、誰かがこれから見るその一瞬は、同じようで、違う一瞬。間違いなく、その一瞬一瞬の全てが奇跡だ。
心静かな山の道
後ろ髪を引かれながら絶景の薩埵峠を後にし、浜石岳へ。まずはみかん畑の中の舗装路を抜けていきます。
15分ほど歩くと山道のハイキングコースへ。やや荒れたところや急登はあるものの、全体的には歩きやすい道でした。
途中、神秘の池などを見ながら歩くこと150分、見晴らしの良い広々とした山頂へ到着~☀。浜石岳、標高707m。海抜6mからエンヤコラ歩いてきました。寒ーい、そしてここでは富士山はお隠れに🗻。南アルプスなど見渡せました。
山頂直下まで車で来られるので、歩きたくない方はお車でも。
軽く行動食をとり、道中ご挨拶したご夫婦と少しお話しをした後、下山コースへ。ここからは舗装路、森を抜けるとみかん畑、海へとゆるやかに下る道。途中視界が開けた時に見えた海と街が、まさに「魔女の宅急便」の世界で、ハァー最高💛となること間違いなし💛。電線も高いビルもなく、とにかく空が広くて青くて、この近辺に住んでいる方、こんな空を毎日見上げているなんて羨ましい。
海まであと少しというところまで下りてきて、お待ちかねのランチ🍴。楽しみにしていた桜えび🦐。当たりをつけていたお店は何だかイメージと違う大きなお店で、別の小さい食堂を見つけ飛び込んだ!そういう方が私には合っている(と思っている)。ランチタイム終了ギリギリ。
私が最後のお客さんとなり、「あら、横浜から来たの?一人で?それはご苦労様。薩埵峠、桜の時期が良いよ~。4月後半から5月あたりね。」とお店の方、私のような旅行者に優しくおしゃべりしてくれました。美味しかった~ご当地グルメに大満足です。ごちそうさまでした。
これまた懐かしの由比の漁港を歩き、桜えび通りを通って由比駅へ。
アナザースカイ
道中断片的に私の中に、静岡での思い出が浮かんでは消える。小学生の時に訪れた、大井川鉄道&自然教室キャンプ体験。最高に楽しすぎた大学時代の様々な思い出。大好きな南アルプスの登山口へ向かう奥静の道中の風景。あぁ、やっぱり私の移住先は静岡が有力かしら…。(まだ温め中です🤭。)
春の桜の時期がとても良いそうなので、またぜひ会いに来よう🌸。JRに乗って。
この宇宙の、奇跡の目撃者として、いまここを生きましょう。
来週も低山狙いだー✊