山形【湯殿山麓・皮松谷地】スノーシューハイキング 2024.2.25

豪雪地帯

冬になり見たくなるもの体験したくなるものはそう、雪山。でも私は本格雪山はやらない。寒いのが嫌だし、装備に多額の投資が必要だし、死にそうだし、雪山やってしまったら低山に行く暇がないじゃん、でもスキー場じゃ満足できない、と、うんぬんかんぬん…。そうだ、今年もスノーシューハイキングで満足しよう♪ と思い立ち、今年は「隠れ積雪日本一」の山形県西川町志津へ。

2018年の7月に月山登山の帰りにここに訪れていて、素敵な旅館とご縁があり再訪したいなと思っていたこと⇒月山和紙のあかり【月山志津温泉 旅館仙台屋】山の麓のオススメ宿、この周辺で自然ガイドツアーをやってくれるところがあること、冬のお祭り「雪旅籠の灯り」を観てみたかったこと、今年はまた月山に登ろうと思っていたことなどから、ここを思い出し。各方面に予約を済ませ、旅に出発。恒例になりつつある夜行バスで。2/25(日)

東京駅24:20発、山形駅6:30着。スノーシューツアーの集合時間に間に合わせるため早朝到着。高速バスで山形駅7:32→西川バスストップ8:02、町営バス(事前予約制)で西川インターチェンジ8:45→弓張平9:13で集合場所まではバスで行けることを調べていたのだけど、今回は心優しい山形西川町在住の友人が送迎してくれました。

エコプロさんという自然体験活動を提供してくれているNPOのツアー。毎週末様々なツアーがあり、先々まで満席になっている大人気っぷり。今回は20名の大所帯で、初参加は私を含めたったの2名。そう、ほとんどが近隣からのリピートさん!毎週のように参加しているという方もいらっしゃいました。何名かの方に「場所が良いのですか?エコプロさんが良いのですか?」と質問したところ、「両方!」と口を揃えて絶賛。参加できて良かった。

全員でパシャリ
深雪体験

今回目指すのは湯殿山麓にある皮松谷地という広い湿地帯。季節になるとバイカモやリュウキンカといった山野草が見られる場所。極上の深雪体験を満喫しにレッツゴー。

朝10時、志津温泉を出発。スノーシューとストックはレンタル。ウェアは山で使っているレインウェアの下に適度に着込む。シューズもいつもの防水の登山靴にゲイター装着。吹雪でも実施します、と聞かされていたのでちょっとドキドキしていましたが、この日は曇り。風は無く、絶好のスノーシュー日和。

コースの概要

曇ってはいるけれど、高い雲なので山は見渡せ、雪はふかふかの軽ーいパウダー。でもこれでも例年の半分しか雪がないそう。(4m⇒2mらしい)

真っ白な雪のキャンバスの上を、スノーシューで足跡を描いていく。徐々に高度を上げながら。

一列になったり
思い思いに歩いたり

誰かの歩いた後は歩きやすいので、傾斜のキツイところや、疲れてきた時にはトレース(踏み跡)を。それ以外はふかふかの軽い雪の感触を楽しみながら、誰も踏んでいないところを歩いて行く。

ガイドさんは、登山ガイドとして大活躍されている真鍋雅彦さん。知識と経験豊富でとても面白く、参加者さん全員に気配りをする素敵な方でした。そりゃ皆リピートするわ。

木が倒れてくるぞー!

根元が曲がった木や、サルノコシカケ(霊芝)、つぼみやウサギの足跡、道々のアイテムで楽しみ遊び尽くす。

おちゃめな真鍋さん
私は猿?

時々ウェアを脱いだり着たりしながら、順調なペースで進んで行く。

冬の白さ、雪の粒、静けさの中にもある命の活動、芽吹き。山は変わらずそこにあって、それを見つめる私がいる。楽しく響くおしゃべりの声。人生はいつも奇跡の瞬間だらけだ。

そして歩くこと2時間弱で皮松谷地に到着。湯殿山、姥ヶ岳を眺めながら昼食タイム。

昼食休憩タイム
皮松谷地からの眺め
皮松谷地の水路

例年よりも雪が少なく、5月頃の景色だそう。リュウキンカのつぼみが見られました。

あれだよ
ふちにある緑色の
尻滑り大会

ここからは折り返し。だんだんと下りながら帰っていきます。

雪の深さを測る真鍋さん。例年なら肩まで埋まるそうですが、今年はやはり2mくらい。夏道よりも2m高いところを歩いている。ということは、空飛んでるのかも。

雪が少ない

これから地球はどうなってしまうのでしょうか。冬がこれだけ暖かいと夏の暑さが恐ろしいし、雪解け水が少なくなれば山小屋も米作りも大変になってしまう。深刻な環境問題です。私たちが出来ること、やらなければならないこととは。

そんなことにも思いを馳せながら。

つぼみを付けたタムシバ

一番の盛り上がりは、適度な傾斜地での尻滑り大会。ベテランの皆さん、何を持ってきているかというと、ビニールシート。前掛けのようにしている姿から「横綱!」、これをお尻の下に通して滑っていきます。

横綱!

何も持ってきていない私に「せっかくだから!」とヒップソリを貸してくれるお姉様方。とても優しくしていただきました。

自然の滑り台
わーい

子供ならずとも楽しい滑り台。さすがベテランさんたち、楽しみ方を知っていますなぁ。次回はヒップソリ必携で。

月山/エコプロ/登山/トレッキング/苔の道/六十里越街道/ガイド/スノーシュー/トレッキング/西川町/ (localinfo.jp)

ウェアがお揃いのお姉さんが居ました💕

お姉さんと

楽しく歩いて滑って帰る。15時すぎ、志津温泉にて解散。あっという間の深雪満喫時間でした。山形の大自然、真鍋さん、皆さん、ありがとうございました。

そしてこの日はお気に入りのお宿に泊まり、雪旅籠の灯りというお祭りを見る。楽しい旅は続く!⇒月山和紙のあかり【月山志津温泉 旅館仙台屋】山の麓のオススメ宿

今日もthanks🌟