火山の大地へ|始まりの章
昨年、私の中でひとつの “企み” が動き出しました。それは、海外のトレイルランレースに挑戦すること。
舞台は “いつか行きたい” とずっと憧れていたニュージーランド。
距離は “いつか走りたい” とは思っていたものの、もう少し先だと思っていた100km!
「Taraweraのレースは、標高差が少なくて、デビュー戦にちょうどいい。」
それまで、誰かのレース報告投稿を見ても、海外レースのお誘いを見ても、私にはまだまだ先と思っていたし、完全に “他人事” の世界だったのに、その言葉を聞いた瞬間、急に “自分事” としての世界がサーッと遠く高く広がった。——あれ?なんで私はずっと先に設定していたんだろう?
気づいてしまったのです。先延ばしにする理由も、やらない理由も、考えてみたら実は一つもなかった、ということに。その翌日には、私はもうパスポートを申請していました。
いや、本当は、今の私には背伸びどころでは届かない、ジャンプが必要な挑戦。初めての海外レース。個人手配での海外ひとり旅も初めて。レースの距離も、環境も、すべてが未知。
——でも、人生の “いつか” は、放っておくと一生こない。体が動く喜びを知れば知るほど、「今の自分で、行けるところまで行ってみたい」、そしてそれを積み重ねて、いつかもっと遠く、知らなかった世界に到達したい。そう思うようになっていた私にとって、この “無謀かもしれない挑戦” に手を伸ばさないという選択肢はありませんでした。
北島、ロトルアのタラウェラ。火山と森と湖、マオリの祈りが息づく、生命そのもののような土地。そのすべてを、私の体で味わいたい。怖さも、未知も、背伸びも引き連れて、それでも前に進んでみたい。
いつかは、今だ。
決意の瞬間、動き出した私の夢。
この挑戦の全部を、旅の始まりから終わりまで、ここに記していきます。初めての海外レースに挑むひとりのランナーの記録として。そして、誰かが「自分もやってみよう」と思える、小さな火種になることを願って。
ジャンプの末に、私はどんな世界を目にするのか。どんな私が待っているのか。ぜひ最後まで見届けてください!――To be continued…!

