車の無い島
エーゲ海に浮かぶ、ギリシャのイドラ島。BS世界ふれあい街歩きという番組を朝観ていたところ、出てきた島。「白壁とラバのワンダーランド イドラ島~ギリシャ~」
アテネから船で1時間。天然の良港で、地中海の中継貿易で大きな富を築くも、戦争で繁栄の時代は終わり。島は開発から取り残され車道の整備は進まず、それならばとあえて車両の乗り入れを禁止してしまったそう。移動手段は徒歩か、ラバ(馬とロバのあいのこ)。荷物はラバが運んでくれて、ラバで移動できないものは人力、みんなで協力。
徒歩で移動できる小さな島で、青い海と空、白壁の建物たち、猫。
どこへ行くにも徒歩しかなく不便だけど、ここの暮らしが気に入ってる。そう住民の誰もが言っていました。
坂の上の風車小屋に住むニューヨークの元トップモデルだった女性。ここの景色に惚れ込み、移り住んだのだそう。世界中まわったけれど、こんなにきれいなところは無いと。30年前の当時はシングルマザーで両脇に子供を抱え、買い物の荷物は持てず、とても苦労したようなのですが、今ではもう車のある社会には戻りたくないと、笑いながら幸せそうに話していた。
暮らしと幸せの関係
便利になって、人は本当に幸せになったのだろうか。
不便さの中に、もっと自然な暮らしの中に、ある幸せがある。
実は私はもう何年も前から、もっと自然に近いところで暮らしたいという夢を温めています。
行きたいところにはあっという間に行ける。遠く離れた人とすぐに繋がれる。欲しいものだってポチっとすれば数日以内に目の前に。エンターテインメントも充実していて飽きる時間も暇な時間も無くなった。
生活のためにお金を稼いで納税して、お金のために働いているのか、生きるために働いているのか、何を実現しようとしているのか忘れてしまいそうな日々。空調の効いた室内で過ごして、今日の空はどんな表情だったか、風はどんな色だったか、そんなことに気付かず一日が終わる。食料も衣料も溢れるほどそこにあって、どこから来ているのか誰が作っているのかもほとんど知らない。違和感を感じながらも、この生活を辞めることは出来ない。
そんな都会の暮らし。便利で快適、楽しく刺激的だけど。私が欲しい何かは満たされていないのではないか。
自分の食べるものを作ったり、身の回りのものを手作りしたり。四季の彩りを感じて、自然の優しさも厳しさも目の当たりにしながら、自分の心と体を100%活用して、思いっきり生きてみたい。
お金が必要、お金が無いのが怖いというならば、じゃあいくらあればいいのか。そもそも資本主義社会について理解してみよう。
自然が良いというけれど、どこでも良いわけではないから、じゃあどこが良いか。「ここではないどこかへ」ではなく、「絶対にここが良い」ところを探す。
本当に今の生活を変える、その勇気を蓄えている。
と、物は言いようで、ただただ覚悟がないとも言えるし、理由つけて本当はやりたくないだけでしょ?とか思うこともあるけど。
必要な時に、なるようになる。そうなっている。
きっと、今のこういう葛藤も、私が乗り越えていく課題。どこで何がしたい。私はこれを実現する、私の人生を通して。という言語化が進んできたら、きっと私は私の自然派ライフスタイルを確立していくでしょう。
あー楽しみ楽しみ。
めちゃくちゃ楽しい本、紹介しときます。
【猟師の肉は腐らない】小泉武夫著 山奥の小屋で暮らす豪快な猟師さんの知恵と工夫に満ちた大自然のなかの人の営み。そして旨い飯。
【お金に頼らず生きたい君へ】服部文祥著 サバイバル生活といえばこの方。登山家、服部文祥さんの新著。(これはまだ読んでないけど)
今日も一歩夢に近付いたに違いない🪐。ということで、今日もグッジョブ。おやすみなさい。