山梨百名山【笹子雁ヶ腹摺山】甲州街道の難所 2023.4.12

峠越え

登りたい山に登る。そこに山があるから。

ということで、晴れた良き春の日に、山梨百名山の一つ、笹子雁ヶ腹摺山へ行ってきました。4/12(水)

山梨県大月市と甲州市の境にある笹子峠(標高1,096m)はかつて甲州街道の最大の難所でした。今ではいくつものトンネルがその山の下を通る。中央高速の笹子トンネル、新笹子トンネル、中央本線の笹子トンネル。通る時に思い出してね。そんな山です。

急激に高度がせり上がるから雁も上昇しきれなくてお腹をこすっちゃう山、ってことなのでしょうかね。笹子雁ヶ腹摺山。

一昨年に同じく笹子駅起点の滝子山(こちらも山梨百名山、標高1,590m、8時間くらい)を登った時に、次回はここだ、と目星をつけていた山。

力餅として旅人に親しまれた笹子餅をお供に
山梨百名山

日本には百名山というのがありますが、山梨にも山梨百名山というのがあって、そのうちの一座。私は今回で19座目。(全制覇はしないと思いますが😜)

まずはバスに乗り、最初の2kmほどの舗装路をショートカット。スタートの新中橋バス停(標高701m)からすぐに登山道へ入る。尾根道をえっちらおっちら登ります。ずっと登り、そこそこの急勾配です。

杉林を進む
山桜がちらほら。もうやっと残っているくらい。

1時間弱登ったところで餅休憩。真っ白な笹子餅はみどりや謹製(5個入500円)。山行に耐えられるように白い粉多めなのでしょうか。一口大のジャストサイズ、動く体の血液や細胞たちに甘さが染み渡ります。柔らかくて美味しかった。ごちそうさまでした😋。

澱粉がたっぷりかかったよもぎ餅
ツツジがちらほら咲き始めていました
山頂から山頂へ

スタートから1時間半で今日の山頂へ到着。難所も無くコースも良く整備されて迷うことなく辿り着きました。山頂は開けていないのですが、富士山が遠くに見えます。甲府盆地や南アルプスも見えます。一つあるベンチで少し早いランチタイム。

山頂からの富士山、うっすら🗻
山頂でーす
ベンチで休憩🍵

そしてここから米沢山~お坊山へと縦走。鎖場あり、落ち葉フカフカ区間ありの楽しいコース。初心者を卒業してちょっと中級を目指す人の入門に良さそうだね、と同行のJさんと話しながら進みました。

これから進む山並み
落ち葉ふっかふか~
鎖場!
たぶんダンコウバイ

お坊山からの下りは尾根が広く、ちょっと道を見失いかけます。ヤマレコという優れたアプリのGPSで道をリカバリー。文明の利器も有効活用。そして大鹿峠から景徳院方面へ。

鉄塔が各所にある山でした

そして人里へ下りてきた。どこの家の屋根にも何かのお飾りが。調べてみたところ、「お山飾り」という伝統行事の一つだそう。世の中には知らないことばかりだ。

昔ながらの瓦屋根

景徳院からは梅や桜、芝桜、ヤマブキなどのお花や、古戦場跡などを見ながら舗装路を2kmほど歩き、甲斐大和駅へ。

武田家終焉の地
キブシ
ヤマブキ
ハッピードリンクショップへ立ち寄るJさん
私は安定のりんごジュース🍎なぜか山の後は🍎を欲する
武田さん

平日だったためか、笹子雁ヶ腹摺山の山頂で2組とすれ違っただけで、あとは登山者がいませんでした。とても静かだったのですが、同行のJさんがとてもおしゃべり好きなため、終始BGMが。あと鳥の声もしたけどね。約10km、累積標高差1000m、6時間ほどを歩き切りゴール。お疲れ様でした。ありがとうございました。

山と環境問題

この日は黄砂が飛ぶと言われていた日で、そのせいか遠くの富士山も霞む。そして家に帰ってきて夜になりとてつもないアレルギー症状が…ヒノキもあるけど🤧。しかし、先日テレビで、「黄砂も人間生活が生み出した弊害(カシミヤヤギなど家畜の過放牧が原因)」ということを知り、遠くの地域のことと思っていたけど、関係あるんだ、やはり人間社会のせいか…文句言えないんだな…と思い知りました。

自然からかけ離れたり、過度に利用したり、コントロールしようとしたりすることで起きている。自然環境の問題はほぼ人災だ。

環境問題というとすごく大きく遠く、先のことのような感じで、国がやってくれるもの、とか、自分たちではどうしようもない、とかって思っていて、実感は湧きにくいかもしれないけれど。一人一人出来ることは小さなアクションでも、皆がやれば大きな力になる。

今回は登山道のゴミ拾いなどをしました。そして、山を存分に楽しみました。山を、自然を愛する者として、小さなアクションを続けていきます。

次の山旅へ続く!

今日もthanks🌟