栃木の秘境へ
仲間たち5人と栃木の秘境・奥鬼怒温泉郷へ行ってきました。今回の目的は、徒歩でしか辿り着けない秘湯、手白澤温泉。

送迎をやられていない宿なので、ここに泊まるためには片道2時間半の道のりを歩いて行かなければなりません。いざ、温泉と自然を楽しむ山旅へ。6/21(土)-23(月)
🍃旅の行程🍃
1日目 女夫渕駐車場~八丁の湯(スーパー林道)
2日目 八丁の湯~鬼怒沼湿原~手白澤温泉
3日目 手白澤温泉~女夫渕駐車場(遊歩道)

鬼怒川温泉駅10:15発のバスに乗り込みます。補助席を出す程の満席。途中休憩を挟み、女夫渕駐車場11:50着。持参した昼食を取り、いざトレッキングスタート。
川沿いの奥鬼怒遊歩道を歩く予定が、数日前に土砂崩れがあり道が埋まり通行止め。仕方なくスーパー林道を歩きます。同エリアにある加仁湯、八丁の湯は車で送迎をしてくれるので、そちらを利用すれば歩かなくても可。今回1日目は八丁の湯に宿泊なので送迎を利用しても良いのですが、せっかくなので自然を堪能しながら歩きます。約7.5km、2時間の道のり。
一般車両通行禁止のスーパー林道は、鳥や虫の声、川の音を聞きながら静かな森をたどるほぼ平坦な道。花や虫を愛でながら歩みを進めていきます。



八丁の湯
約2時間で辿り着きました、八丁の湯。

山のログハウス風だけどとても綺麗。山小屋クオリティではなく、完全にホテルクオリティです。






男女別内湯と混浴露天風呂があり、露天風呂は夜に女性のみの時間帯あり。100%自然湧出の源泉かけ流し。泉質は中性低張性高温泉だそう。
食事も豪華で美味しかった。地の物を存分に味わわせてくれます。唯一の違和感は、ヘラジカのはく製!山小屋の雰囲気は出ているけれど、日本にいないよね?という話で盛り上がりました。


鬼怒沼トレッキング
2日目は鬼怒沼湿原へ。八丁の湯をスタートし鬼怒沼湿原で折り返し、同じ道を帰って来てゴールは手白澤温泉。約11.3km、6時間の初級登山。体調が整わない方は登山には行かず、直接手白澤温泉に向かってもらいます。そちらは約2km、1時間の道のり。
川沿いの樹林帯を緩やかに上昇していき、途中は急登あり。ぐっと一気に高度を上げます。良く整備された歩きやすい登山道ですが、ドロドロ箇所も。滝を見たり、植物を見たり、雷で立ち枯れた木に付いたサルノコシカケ(霊芝?)を見たり、日常では出会えない自然に触れながら進みます。






登山開始から3時間、視界が開ける予感がして、湿原に出た!

広がる別世界。お弁当を広げしばし休憩しながら絶景に見とれます。高山植物たちも元気に咲いています。






十分に堪能した後は下山。事故の大半は後半4分の1で起こります。下りは楽だと思いがちですが、後半は疲れや集中力の低下が起こり、転倒などの事故につながりやすい。なので気を引き締めて。一度転倒がありましたが、怪我はなく無事に下山完了。
手白澤温泉
そして辿り着きました、手白澤温泉。

看板犬の岳ちゃんがお出迎えしてくれます。人懐っこくてかわいい。

源泉かけ流しの概念が覆るほどのドバドバ。温泉がもうこれでもかという量で自噴しています。毎分300リットルとな。カランはなく、管から流れ出るままのお湯で髪や体を洗う。泉質は単純硫黄温泉。

そしてお料理がまた素晴らしい。山の恵みが、過剰に手を加えることなく、自然な味わいのままに出されます。自然派ワインと良く合う。時間をかけて、仲間と語らいながら食べる最高の時間。






お部屋もどこもかしこも、シンプルで無駄のない装い。全6部屋、電話予約のみ。歩いて行く価値のあるおすすめの温泉宿です。
3日目は、女夫渕駐車場まで戻り。遊歩道の土砂を重機で退かし通れるようにしてくれたとのことで、自然を楽しみながら遊歩道を帰ることにします。約5.8km、2時間半の道のり。
ほぼ平坦な川沿いの道ですが、最後に一尾根越えるのでグッと登り下りが。残りわずかのところで雨に降られましたが、全員無事に下山。歩かないチームは、八丁の湯からの送迎バスを利用。






女夫渕駐車場発12:45のバスで鬼怒川温泉駅14:20着。駅前で遅めのランチを取り、電車に乗り込み解散。お楽しみさまでした。
大自然のありのままの美しさと地球から溢れ出る温泉、そして大いなる山の恵みのお料理の数々に心身ともに癒され、活性化される。そんな2泊3日の温泉山旅となりました。
皆さんからは「最高だった…!」とのご満悦のお声をいただきました。自分の足で歩き、五感と可能性をひらく。山にはそんな、自然と、自分と”つながる体験”が溢れていますよ。

登山初心者もOK◎マンツーマンor少人数でのオーダーメイド山旅、承っています。人生に深呼吸と、ときめきを。