「巡り」に「動き」の視点を|鍼灸師がピラティスを学んだ話

ピラティスインストラクターになりました

このたび、ピラティスインストラクター資格を取得しました。

鍼灸師の国家資格を取得し、活動を始めてから10年。
振り返ってみると、この10年間はずっと「人体」と「人間」を探求してきた時間だったように思います。

専門学校で東洋医学や解剖学、生理学を学び、卒業後も鍼灸の講座へ通い、整体、栄養、漢方、心理学、カウンセリング、コーチングなど、さまざまな角度から学びを重ねてきました。

そして最近、自分自身がトレイルランニングをするようになり、身体をよりハードに使う中で、改めて「動き」や「姿勢」の重要性を強く感じるようになりました。

その探求の中で出会い、活用してきたもの。
それが、ピラティスでした。

昨年11月、生徒として通っていた教室でマット養成講座を受講し、今年1月、試験に合格。ピラティスインストラクターになりました。

ピラティスとは

ピラティスは、理想的な姿勢や動作を学び、正しい運動パターンを獲得していくエクササイズです。

単に筋肉を鍛えるというよりも、「身体をどう使うか」を学ぶメソッド。

呼吸、姿勢、重心、骨格の配置、筋肉の連動。
細かな感覚に意識を向けながら、自分の身体との対話を深めていきます。

始めたきっかけ

最初は、自分の健康維持のための運動として通い始めました。

ですが、続けるうちに身体が面白いくらい変わっていく、という体験をして。

今でこそ100kmレースを走る私ですが、以前はひどいO脚で、日常生活でも脚が痛い状態でした。
「走る」なんて、自分には無縁の世界だと思っていたほどです。

それが、ピラティスを続ける中で少しずつ身体の使い方が変わり、姿勢が変わり、動きが変わり、気づけば山を長距離走れる身体になっていました。

もちろん、ピラティスだけですべてが変わったわけではありません。
ですが、自分の身体感覚を育て、「正しく動く」ということを知る大きなきっかけになったのは確かです。

このメソッドが、とても好きになりました。

「巡り」と「動き」の両方を見る

鍼灸では、気血の巡りや内側のバランスを整えていきます。

一方ピラティスでは、姿勢や動作、筋肉の使い方など、「どう動いているか」を見ていきます。

身体の内部の「巡り」を扱う鍼灸に、「動き」や「姿勢」の視点を加えたら、もっと身体を多角的に見られるのではないか。
そして、治療やケアの幅も広げられるのではないか。

そう思い、インストラクター養成講座の門を叩きました。

細かな動きに集中するピラティスは、身体だけでなく脳もフル回転。
キツくて難しいこともたくさんあります。

ですが、しっかり向き合えば、身体はちゃんと応えてくれる。

その感覚が、私はとても好きです。

体を持つということ

ピラティスを学ぶ中で、改めて感じたことがあります。

この物質世界において、「体を持つこと」は、「生きていること」そのものなのだということ。

動物として、存在として、身体が動くということ。
呼吸ができること。歩けること。感じられること。

体がよく動くということは、この命をより深く、生きられるということなのではないか。

私はそう思っています。

これから

これからは、ピラティスで深めた身体感覚と、鍼灸によるケアを組み合わせながら、お一人おひとりの「命そのものの体」に向き合っていきます。

ホームケアとしてできる簡単なエクササイズなども、少しずつお伝えしていく予定です。

何でもお気軽にご相談ください。

もちろん、どんなメソッドにも得意不得意があります。
ピラティスも万能ではありません。

だからこそ今回学んでみて、他のボディワークもさらに体験してみたい、という気持ちが強くなりました。

人体探求シリーズ」、まだまだ続きます。

どうぞお楽しみに。