富山 黒部【水平歩道】紅葉と断崖絶壁 Day2 2023.10.31

旅の2日目。1日目のブログはこちら⇒富山 黒部【下ノ廊下】紅葉と断崖絶壁 Day1 2023.10.30

この日は阿曽原温泉小屋から欅平までを目指す、コースタイムは5時間。川の下をくぐり、岩の高所断崖絶壁を通り、真っ暗トンネル水たまり攻めと戦い、トロッコ電車で風を切る。最高に楽しいアトラクション三昧の一日。10/31(火)

昨年のブログはこちら
【下ノ廊下】Day1 2022.10.30
【阿曽原温泉小屋】Day1’ 2022.10.30
【水平歩道】Day2 2022.10.31

◇ 旅の行程 ◇
0 新宿 ⇒(高速バス)⇒ 信濃大町 前泊
1 信濃大町 ⇒(路線バス)⇒ 扇沢 ⇒(電気バス)⇒ 黒部ダム ⇒ 下ノ廊下 ⇒ 阿曽原温泉小屋
2 阿曽原温泉小屋 ⇒ 水平歩道 ⇒ 欅平 ⇒(トロッコ列車)⇒ 宇奈月温泉
刻む記憶

欅平からのトロッコ電車が混雑しているので、早い到着を。とのことで、午前5時、まだ暗いうちから出発。標高860mの阿曽原温泉小屋から標高599mの欅平へ。

朝はやっぱり丸太の橋が凍っていたり、地面が湿っていたり。暗い中なのでさらに慎重になる。午前6時頃、ようやく辺りが明るくなってきた。前日と変わらず黄金の山肌がきれいだ。

山々山
前日も私の前を歩いていたご夫婦
谷底ははるか下

山肌に刻み込まれた一直線に続く道。黒部の歴史と、登山者の思い出が刻み込まれているのだろう。私の記憶も残しながら、先へ。

先へ

午前6時半、折尾ノ大滝。学生時代に写真部だったという山おじさまをつかまえて写真を撮っていただく。

先へ

ここは川の下をくぐるアトラクション。ちょっと水滴かぶるけど大丈夫。

トンネルに㏌

この先で猿の群れに遭遇。3頭くらいかな?冬に向けて蓄えているのでしょうか。元々は動物たちの世界。お邪魔しております。

笹の陰に猿
穏やかな道
頭上注意
奥鐘山の西壁
岩と空の交差点

午前7時半、見どころの大太鼓。高所の断崖絶壁アドベンチャー、太鼓のような大きな岩をくり抜いて作った道。写真を撮っているような余裕はない場所なのですが、撮らずにはいられない。

小太鼓から大太鼓を望む
out大太鼓
㏌大太鼓
out大太鼓

すごいよなぁ、よくもまぁこんなところに道を作ろうと思ったもんだ。無事に通過し、次なるポイントの志合谷、午前8時。ここは崩落が激しく外側に道を作れないため、トンネルを掘って山の中を通る仕様になっている場所。ヘッドランプ必須。

志合谷
唯一見たお花

トンネル内は水が溜まっており、昨年よりかさが増していたような。私は何とか大丈夫でしたが、ローカットシューズだったら靴の中びしゃびしゃになりそうなくらいだった。長さ150m。真っ暗で必ず頭もぶつける。

突入
真っ暗
黄金の道

昨年の教訓があるにも関わらずしっかり頭をぶつけながらも無事に通過。ここからはまぁ美しいゴールデンロードが続く。日が当たる道が多くなり、紅葉の色に包まれてぽかぽかと暖かな幸せ。天国に違いない。

黄金の紅葉
日陰の藍色

動画を撮る心の余裕を最後の方に思い出し、撮ってみる。黄金の葉っぱたちと、日影が作り出す藍色の対比が美しい場所で。

黄金色に包まれながら小休憩。私のいつもの1秒と、ここに流れる1秒が同じとはとても信じられない。永遠にも感じられる穏やかな時間。ずっとここにいたい。天国に違いない。

きれーい

大きな鉄塔と送電線が出てきた。もうすぐ欅平かと思いきや、ここからが案外長く感じる。午前9時。

下り始める

だんだんと標高を下げ始める。旅の終わりが近付いてくる切なさと共に。そして水平歩道の終点へ。上級者向けの登山道でした。

水平歩道の入口

午前9時半過ぎ、パノラマ展望台からの景色。山にハート型が♡

後立山連峰の山々
毛勝三山

ここからは急坂を降下し、欅平へ。下山完了。あぁ、天国時間が終わってしまった。

トロッコ電車の駅
風と水の交差点

午前10時半、欅平からトロッコ電車に乗る。黒部峡谷を走る電車、窓の無いオープンな造りで、風を感じながら乗車。観光でこの景色が車窓から見れるなんてすごく良い。登山をしない人はこちらへどうぞ。

いくつものダムと山、川、樹々の織り成す景色。自然のままではないけれど、生きるための努力が刻まれた景色。

黒部川とトロッコ電車
ねずみ返しの岩壁
ダム湖
出平ダム

昨年と違い混雑しているのは、世のコロナ禍が終わり外国の方がたくさん観光に訪れているから。欅平からは余裕がありましたが、途中から乗り込んでくる観光客が多く、あっという間に満席に。途中まで展望の良い左側の席に座れていましたが、黒薙駅で右側に詰めることになり、そこから展望なしに…。それまでに撮った動画がこちら。

午後0時過ぎ、宇奈月駅へ。早めの新幹線を取ったので、今回は宇奈月温泉には入らず。代わりに駅の足湯に入る。ここでもビール片手に。最高。

駅の足湯くろなぎ
ぽかぽか
ビール

帰りの電車で悟りを開こうと思ったのだけど、この後ずっと眠ってしまったの何でだろ←🍺。

ブッダ
好きは栄養

そんなこんなで2日間の山旅は終了。一人でも無事に帰って来られました。

実は仕事が山積みで、行こうかどうしようかほんのちょっと迷っていたのだけど。全て中断させてでも本当に行って良かった!とここに限らずいつも思うのだから、どんなに忙しくても、全ての手を止めて行かねばならぬ。そこに山がある限り。

悩みも焦りも一発解消。大自然に抱かれていると、そんなことはどうでも良くなるのだ。私は私で良いのだ。好きなことして最高なのだ。

私の栄養、そして命のリトリートの場、それは山。

39歳も山ガール道を生きます(この山旅の翌日が誕生日でした)✌ 次の山旅へ続く!

今日もthanks🌟