天国の絶景
いつかテレビで観て行きたいと願っていた火打山。日本百名山であり、花の百名山。山ガールの友人から誕生日プレゼントで貰った・デザイナーの真田緑(さなだ みどり)・さんの、山のイラストカレンダー7月がコバイケイソウの咲く天狗の庭(火打山にある湿原)。この景色が見たくてこの時期に計画。そして火打山のお隣にはこれまた百名山の妙高山が。せっかくなので1泊2日で両方拾ってきます。
本当は2週間前の7/9-10で行く予定がお天気が悪く延期、この週末となりました。そして残念ながらお目当てのコバイケイソウがほぼ終わってしまっていましたが、また違うお花が彩る絶景がそこに!7/23(日)
花と緑の登山道
前日仕事を終え、夜行バスに乗り長野駅へ。電車で妙高高原駅、そこから季節運行の登山バスで50分、笹ヶ峰登山口からスタート。
妙高市の職員の方かな?が駐在していて、入山料500円の協力を求められます(任意)。求められなくてもいつも寄付して帰る私は喜んで奉納。500円で木のストラップ、1000円で可愛いピンバッジが貰えますよ。私たち登山者が楽しく遊ばせて貰えているのは、見えないところで誰かが安全を確保してくれているから。ぜひ喜んでお納めしましょう。
スタートからしばらくは歩きやすい木道。ブナ林の中を気持ちよく進んでいきます。
十二曲りという急登ポイントに差し掛かる。そんなに辛くない。〇〇三大急登とか言われるポイントがあるけど、名前が付いているところって覚悟して臨むから意外に「こんなもんか」って思うこと多々。逆に無名のポイントの方がメンタルやられたりする。
この辺りから続々お花が。高度も上がり少しだけ涼しい。
お花が終わり実が付いているものも。
お花ロードは続きます。お花好きな人はなかなか進まないこと必至。
この日は晴れ予報、ですが夏の晴れの日はだいたいガスが上がってきてしまう。これから向かう火打山が見えるポイントで。もうちょっと晴れていてー!
ざっくりした看板。最初意味が分からなかったのですが、山頂まで9kmのうち5kmまで来ましたよってことかな?
登山口から2時間弱、本日宿泊予定の山小屋「高谷池ヒュッテ」に到着。立ち寄って先に宿泊カードを提出。これから火打山へピストンするので、不要な荷物があれば置いていける。
天狗の庭
そして山小屋から歩くこと15分、念願の天狗の庭へ!
ワタスゲが見頃。風にポンポン揺れる姿がとっても可愛かった。
山の中に突如現れる、広がりのある湿原。別世界で、本当に天国みたい。昔の人もこの景色を見て、まるで天狗の庭、って思ったのだろうなぁ。湿原とても好き。高山の稜線と同じくらい好き。
この天狗の庭、ハクサンコザクラ越しの火打山、が有名なのだけど、最近は他の花に押されて数が少なくなってきているのだとか。実際登山道付近ではほとんど見られず、この先の山頂手前の斜面の奥の方に群落がある程度でした。
何時間でも過ごせてしまいそうなので適度なところで切り上げて山頂を目指します。そしてこの先がまたすごかった!
百花繚乱の花の山
徐々に高度を上げていく登山道。ヒュッテまでは「余裕あるかな?」と思っていたけれど、山頂を目前にしてだんだん足が重くなってくる。アミノ酸など栄養補給しながらゆっくり進みます。残念ながらガスの中で展望は無かったけれど…。雷鳥平では雷鳥に会えることもあるそうだけれど、この日は会えず。
またまたお花がたくさん。斜面一面のお花畑も!
山頂到着!しばらく粘るも全くガスは晴れず。晴れて展望が良いと北アルプス一望、日本海の佐渡島、南アルプスや富士山まで見えるそう。これはいつかまたリベンジだな。山頂標識と写真を撮って下ります。
火打山は日帰りする人も多いようで、この日も日曜日、今日下ります!という人が多かったです。確かに危険個所は無く、全体的に歩きやすいし、天国のような場所だし、みんな来たくなる癒しの山。
だけど最近思うのは、本当に日帰りはもったいない!せめて1泊、いや2泊、できれば3泊…!なるべく長く山の中に居たい。あらゆる時間帯の自然を感じたい。朝も昼も夜も素晴らしいから。そしてまた季節を変えて。春も夏も秋も(冬も)素晴らしいからね。
そして宿泊した高谷池ヒュッテがまたとても良く、再訪希望!の山となるのでした。
お花の写真でいっぱいになってしまったので、ヒュッテの様子と妙高山はDay2へ続きます!⇒新潟【妙高山】火山と地獄の信仰の山百名山 Day2 2023.7.24