絶景は続く
阿曽原温泉小屋を後にし、再びちょこっと登り👹。そこからは平坦な道が続く水平歩道です。この日は欅平というトロッコ電車の駅までのコースタイム5時間15分。距離にして約10km。この日も長いなー!
帰りの新幹線の時間に間に合うように欅平発11:46の電車を目指して、朝5:25出発。
日の出は6:13頃、ヘッドランプを付けて歩き出す。阿曽原温泉小屋を明るい時間に見ることなく終わってしまいましたが、また夏に今度は仙人池ルートから歩いて来たい。
前日の紅葉と絶景もすごかったけど、今日もすごい!
黒部ダム~仙人谷ダムまでの下ノ廊下は川が近く、仙人谷ダム~欅平の水平歩道は川が遥か下。なのですが、水平歩道のほうが道幅は広く作ってあり、危険個所も少なめ。どこまでも水平に続く道、単調で退屈しない?いいえ、全くしません!絶景続きでため息が出る程。
このように山肌をコの字に削り取っている道。落ちた時もそうだけど、頭をぶつけないようにヘルメットは必須。足場はしっかりしていて、怖いところはほとんどなかったですが、それでも危険な登山道には違いない。真っ暗なトンネルなどのアトラクションポイントがあるので、楽しさは続きます。
登山者の人数も多くはなく、良いスポットで誰かに写真を撮ってもらうのはなかなかの至難の業。山頂など人が集まるポイントも無いので、自撮りスキルがあると良い。
そして見どころの一つ、大太鼓へ。鼓を縦にしたような形の岩に登山道を通しているところ。
そして今度は志合谷という万年雪渓ポイントへ。ここは雪渓の下をトンネルが通してあり、中は真っ暗、足元には水、うっかりすると頭を強打するという戦慄痛快アトラクションポイント。私はもちろん豪快に頭をぶつけましたが、ヘルメットのお陰で無傷。
その後も穏やかな道が続きます。
そして終わりは近づく。何だか欅平の気配がしてきます。日帰りで少し水平歩道を歩き引き返す、という人たちともすれ違うように。
水平歩道は終わり、一気に欅平まで鬼下り👹。コースタイムでは下り40分となっていたけど、もうちょっとかかったような。最後、駅の気配を感じてから到着まで結構長く感じます。
黒部峡谷鉄道トロッコ電車の欅平駅に到着。お疲れ様でした。
帰りも楽しいトロッコアトラクション
欅平11:46発のトロッコ電車に乗車。座席指定ではなく、号車指定のチケット。混雑しているときはぎゅうぎゅうになるのかな。私たちは5号車、1列に3名ほど座れそうな長椅子の座席で、ほぼ一人1列使えました。
開放的な窓無し車両。欅平から宇奈月まで1時間20分、風にびゅんびゅん吹かれるので、着込んで乗りましょう。私たちは途中でダウンを着込みました。窓ありの特別車両もある様子。外に手や顔を出すと危険⚠!
観光の方がたくさん来られていましたが、電車からこの美しい峡谷、紅葉、山の絶景が存分に楽しめるので、登山しなくても十分すぎる。この日は前日よりもすごい晴天で本当に素晴らしかった。ぜひ観光だけでもどうぞ。
乗車中見どころがたくさんあり、富山出身の女優室井滋さんのアナウンスが要所要所で流れます。乗車中の観光スポット
そして宇奈月駅に到着。楽しくてあっという間の電車の旅でした。途中、秘境の絶景温泉などもあるし、ここ宇奈月も温泉処、時間があればもう1泊したいところですが、資金の都合もあり今回はとんぼ帰り。本当は宇奈月温泉の街もゆっくり見て回りたいところだけど、そんな時間は無く。富山地方鉄道への乗り継ぎの間約80分で富山名物をいただき温泉に入るという強行軍出発進行😇
電車に乗りながら友人がサッと調べてくれた駅前のご飯屋さんへ🍴富山名物ブラックラーメン!私たち二人ともラーメンはほぼ食べないですが、ご当地名物なら食べてみよう🍜!黒い。醤油を濃くした色だそう。長時間歩いてきた体に塩気が染み渡る。ペロリでした😋
そして駅からすぐの日帰り温泉「湯めどころ宇奈月総湯」さんへ。1Fの広いロビーに大きな荷物を置き、2Fの温泉へ。3Fの温泉と男女日替わりのようです。この日は2F女湯。朝9時~夜22時までとすごく便利ですね。観光案内所もあり、観光拠点に最適そう。施設は新しいようでキレイでした。しかしゆっくりしている時間は無く、30分ほどで入浴&荷造り!この2日間でお湯に浸かったの、たぶん合計で10分くらい🤣
そして14:32宇奈月温泉駅出発、新黒部駅へ。お土産を買い、15:23黒部宇奈月温泉駅から北陸新幹線🚅で帰京。
ずっと憧れだった下ノ廊下への山旅、雨やら何やらで何年も行けなかったのは、今回の最高のコンディションのためだったんだなぁ。本当に最高にエキサイティングな2日間だった。私も友人も、一度行ったところよりも行ったことが無いところに行きたい派ですが、ここ下ノ廊下はまた来たいね、というところになりました。また次に行けるタイミングが来るの5年後とかになるかもしれないから、毎年計画しようかな。神様に呼ばれないと来れないところ、それが下ノ廊下。たぶん。
今回の旅はここまで。私も、読んでくれた皆さんもグッジョブ。次回の山旅に続く!