山ガール延長戦
山ガールたちとの旅を終え、ここまで来てがっつり登山をせずには帰れないでしょ?!ということで、私は残って延長戦へ。直前までの旅の様子はこちら⇒絶景と日本最高温泉に大感動【立山黒部アルペンルート】山ガールデビューの旅!2023.9.4-5
この日は弥陀ヶ原から室堂を経由し、雷鳥沢ヒュッテに至る3時間半のコース。翌日は雷鳥沢から奥大日岳、称名の滝を目指す縦走10時間のコース。
いつもの一人に戻っただけなのだけど、大人数でいた余韻が心に体に残っていて、やけに寂しい。
翌日登る予定の大日連山が見える。
皆では歩かなかった弥陀ヶ原の奥の方へ進んでいきます。
しばらく木道を進むのですが、この一の谷・獅子ヶ花岩間がちょっと難所。少し沢まで下った後(一の谷)、登り返して獅子ヶ花岩まで登っていくところに鎖場があります。そんなに危険ではないのですが、このほんのわずかな区間だけ初心者向きではない。そしてその先はまたずっと木道が続くので、ここさえ通過出来れば癒しの山歩きそのもの。
天国と地獄
そしてまた始まる湿原の木道歩き。緩やかに上っていく。最高に穏やかですねぇ。まさに天国。
平和に歩いて行くと眼前に壮麗な立山三山が。雲多めだけど嬉しい~!アングルを変えて写真を何枚も撮ってしまう、山ガールあるある。
こんなに天国な時間が続くのは珍しいのですよ!皆さん!全然命の危険を感じない天国山歩き。一生歩ける。
バスで下って来た車道を横切り天狗平へ、そして室堂平が見えてきた。
弥陀ヶ原は晴れていましたが、標高が上がると雲の中。この日の室堂は曇りのち雨予報。先を急ぐかと思いきや、喫茶みくり(みくりが池温泉のカフェ)で休憩。モンベル会員カードの特典でもらったソフトクリームと、山ぶどうのジュース。チェックアウト後も16時までは入浴出来ます。が、これから行く雷鳥沢ヒュッテも同じ源泉なので今回はパス。雨も心配だしね。って言っているうちにここから雨に降られてしまいました。
ここから雷鳥沢までの景色、さらに地獄谷が良く見えます。
雨の中、雷鳥沢ヒュッテに到着。趣がありますね。
熊さんが出迎えてくれます。
中は昔の学校のような、合宿所のような造りでした。温泉は熱かったけど気持ち良かった~♨
前日の宿とは一転して、とても静かです。相部屋に私一人。かと思いきや、雨でテント場から避難してきた女性が一名、一緒に夜を明かしました。
悲しみと喜び
翌日は雨予報がさらに悪化していて、北陸で線状降水帯発生予報(福井県で発生した様子でした)。危険個所もある大日連山の10時間の稜線歩きは断念することに。はぁ~残念。
でも朝はお天気が持っていたので、奥大日岳ピストンだけでも暗い中から行けば良かった…。朝の絶景はこちら。
ゆっくり起きてしまったのでもう時間は取り戻せません。室堂に引き返します。
そしてみくりが池まで戻ってきたら!なんと!何やら人だかりが…!
山のアイドルに遭遇。親子で計5羽の大家族。お母さんと子供たちがもうほぼ大きさ一緒で見分けがつかない程。そろそろ親離れの時期。お母さんは周囲を見渡せるところに居てあまり動かず子供たちを見守っているのと、クークーという鳴き声。子供たちはちょろちょろと動き走り回り、ピヨピヨという鳴き声をしている。
野生の環境は厳しく、こんなに子供たちが多く生き残っているなんて素晴らしいですね。しばしライチョウタイム。
紺碧のみくりが池に別れを告げて歩き出します。
午前8時、まだ雨は降っておらず降りそうもなく、名残惜しいので室堂平を2周くらい歩きました。
午前9時、仕方がないので室堂を出発、富山方面に向かい高原バスに乗ります。このバスに乗り間もなく雨、10時頃には土砂降りとなりました。えきねっとで事前予約(30%割引)していた富山から東京までの新幹線、線状降水帯の予報で早く帰って来たのだけど、安いチケットはそのような状況でも変更は不可。と言われたので、正規の値段で前倒しして帰ります。お疲れさまでした。
未踏の道へ
今回は大日連山の縦走は出来なかったけれど、ずっと歩いてみたかった弥陀ヶ原~室堂を歩くことが出来て満足。想像以上の天国感で癒しそのものでした。
まだまだ歩きたい道、行きたい場所が多くて多くて、死ぬまでに全部行けるのか?!と戦慄しそうになるのですが、行きたいところを行きつくしてしまったら逆にどうなってしまうのだろう…そっちの方が怖いかもな。でもそんな心配はしなくても、きっとまた次なる楽しみに生きがいを見出しつつ生きていくのでしょう。
人生は死ぬまでの暇つぶし。
やりたいことがあるってありがたいですね。
未踏の道へ、旅は続く!