辛いは感動の前座

好きだ!

私は山登りが好きだ。

特に、高山の稜線歩きが最高に好み。

稜線とは、峰から峰をつなぐ山の尾根のことなんだけど、本当に天国に来ちゃったんじゃないかと思うような景色で。お天気が良く見晴らしの良い稜線を歩いていると、その景色の中に自分がいることが奇跡に思えて、自分と山が一体になって、自然の一部になったかのような、悟りの境地のような感覚に入ります。

他にも、日の出や夕日、星を見たり、高山植物が咲き乱れるお花畑を見たり、かわいい雷鳥などの動物に出会ったり。風を感じたり、身体の感覚も強く感じる。もちろん雨に降られることも、転ぶことも、疲れて苦しくなることもある。

自分の足で行く

簡単に何かに連れて行ってもらうのではなく、自分の足で行く。それ以上に景色を彩るものを私は知らない。あれもこれも全部ひっくるめて山旅が好き。

大自然の中にいると五感が研ぎ澄まされて、私が感じるその全部が生命、地球、宇宙の営みなんだ。大いなる全体性。そんなようなものを感じる。私にはまだ明確に言語化できないけど。

ザックを背負って

夏になると2、3泊の山旅を決行します。

今日もこれから夜行バスに乗って北アルプスへ。

私の山の計画は数ヶ月前からスタート。というのも、山小屋派の私、コロナ禍になって以来、山小屋は予約必須(以前はNo予約とかもあったみたいだけど)、ディスタンスを取るために人数も大幅に制限されているため、予約開始のタイミングを見計らってすぐ予約!しないと山旅に出かけられないのです。

登山ルート、コースタイム、アクセス、山小屋、装備、難易度、季節、仕事の都合、などなど…様々考えて計画。

計画が出来たら体力作り、足慣らし、装備のチェック、最新のルート状況の確認。

そして最後はお天気。

直前まで気を揉むこともしばしば。

そうしてやっと、今回は行ける!となると、今度は前々日くらいからドキドキする。本当に大丈夫かな?ちゃんと歩ききれるかな?忘れ物無いかな?

風呂も無い(あるところもあるけどだいたい無い)、トイレもそうそう無い、便利なものはほとんど何も無い。必要なものは全部自分で背負っていく。

山では全てが自己責任。自分の足で安全に行って帰ってくる。

何のために山へ行くのか

だいたい山登りは辛い。登りは苦しいし下りもやばい。行く前のドキドキもある。遭難して死ぬ確率だってある。転んで怪我をするかもしれない。帰ってきたあとの筋肉痛は免れない。

そんな思いをしてまでなぜ行くのか。

その先に感動が待っていることを知っているから。超特大だよ。

今回は私は何を感じて帰ってくるのだろう。何のために山が好きなのか、その答えは見付かるかな。

今日もグッジョブ。おやすみなさい。