雨予報の一日
二日目の朝。今日の降水確率は5日前90%→4日前30%→3日前40%→2日前70%と推移、5日前からほぼ確実に雨じゃん…。大どんでん返しを願う私の浅はかさよ。しかし当日は曇り、ちょっと雨予報。雨予報でも降らせない晴れ女(自称)。
まぁ、天気が思わしくないのは予想していたので、今日はのんびり尾瀬沼一周(約3時間)した後は、檜枝岐村へ移動し、温泉でもゆっくり浸かろう~♨という予定。
朝5時に起床、6時に朝食。岩魚の甘露煮など、檜枝岐村の名産が並びます。普段は朝ご飯をほとんど食べない私も、山の時は食べる。その方が元気が出るから。特に今日は急ぐ理由もないので、温かいご飯をありがたくいただく。
尾瀬沼散策
また戻ってくる予定なので、小屋に荷物を預け、身軽で出発。雨に備え上下レインウェアと、ゲイターも装着。濡れたら寒くて凍えてしまうからね⛄気温は何℃くらいだったのだろう。15℃とかなのかな。いつも体感重視で数字を気にしていなかったや。
ここでまた小屋番さんに、沼尻まで行ったら尾瀬沼周辺では唯一の池塘があって、ヒツジグサの紅葉などが見られるから見ておいで、と素敵な情報をいただき、出発。
雨は降らず、曇り。霧に煙る尾瀬沼。昨日登った燧ヶ岳は隠れたり顔を出したり。
尾瀬沼北岸はきれいな木道が多くとっても歩きやすい。そしてお天気がこんなだから人が少なくとっても静か。あー私の大好きな一人時間、超充電タイム。宇宙時間に思いを馳せる。癒される。
沼尻に到着。今日のハイライト!
尾瀬は特別天然記念物に指定され、研究され保護されている自然です。希少な植生の保全のため、木道以外のところに足を踏み入れるのは禁止、シカなどの動物の防止柵もあります。この大自然を長く後世に伝えていきましょう。
尾瀬沼南岸はやや山道が多く、木道も少し荒れ気味?でも普通に歩きやすい。
結局一周したけど雨全く降らなかった!これなら燧裏林道でも通って御池まで行けたな…。とは思うものの、もっと雨だったかもしれないし、このゆっくりタイムを神様がくれたのでしょう。
小屋に戻り、100円インスタントコーヒーで温かさと甘さと幸せをいただきながら、これから向かう檜枝岐村情報を収集。村の主要部は端から端まで2km程度、でもこのまま雨降らないなら、レンタサイクル(村に宿泊する場合は無料!)があるからそれ借りられるよ、とまた素敵な情報を小屋番さん。えー自転車乗りたい🚲️サイクリングしたい!
まずは大江湿原を通り沼山峠まで約1時間、その後七入まで2時間下っても良いけど、これまた雨が途中で降って来るとも限らないので、今日は行動時間短く。ということで沼山峠からはシャトルバスに乗車。まずは御池まで。
福島会津の秘境・檜枝岐村
御池からバスで檜枝岐村へ。こちらは標高900mにある山間部の農村。バスに数十分乗車し、レンタサイクルスポットのミニ尾瀬公園で下車。
ところがところが…何やら工事中?え?近づいてみると…なんと公園の施設が水曜定休日ー!!!今日水曜日ー!!!ガーン!!!
自転車を借りられず、いやでもバス降りちゃったよ…次のバスしばらく無いし…歩くしかない。ということで徒歩。小さな村で良かった、そして雨が降っていなくて良かった。
まずは尾瀬檜枝岐温泉『燧の湯』へ。こんな時間しかもお天気の良くない中来るお客さんは私だけで、貸し切りでした。単純硫黄泉の源泉をかけ流し。ドアを開けるとする檜の香りに癒される。川の高台にあり、露天風呂もさわやか。冷えた体が温まる…♨入っている間に雨が降り出してきた。
次なるスポット、檜枝岐村歌舞伎の舞台へ。
茅葺き屋根の舞台は、国の重要有形民俗文化財。それを半円状に取り囲む、山の斜面に設けられた段々の座席。まさにジャパニーズコロッセオ。
檜枝岐歌舞伎は、江戸時代から始まった農村歌舞伎。昔の姿のまま継承されてきた伝統があるそう。昔の人は数少ない娯楽の歌舞伎に熱狂したのでしょうね。
ここが満席になる熱気を帯びたその瞬間、その空間が見てみたい。と思ったのでした。
お隣には橋場のばんば(はしばのばんば)という神様スポット。悪縁を断ち切り、良縁を結ぶそう。大量のハサミ、普通に怖い…。世の中にはどれだけ断ち切りたい縁があるんだ…。恐ろしい…。
その他、道の途中には岩魚の養殖スポットや村役場、歴史的建造物、お地蔵さん、石碑など、今も残る歴史遺産を大切に観光資源として守っている檜枝岐村。案内パンフレットなども充実。村の観光に力を入れていて素晴らしいなと感心しました。
本日のお宿
そして、今日お世話になるお宿へ。民宿こまどりさん。駒ヶ岳登山口にほど近く、お願いすればその先の滝沢登山口(徒歩なら30分)まで車で送ってくれる。お部屋はシンプルな和室、風呂トイレ別。お風呂は温泉仕様で、お湯加減最高。極楽じゃ~♨
夜6時に夕食。いや本当に豪華!美味しすぎる!!!『山人料理(やもうどりょうり)』という郷土料理だそう。山菜やきのこがふんだんに使われています。岩魚の塩焼きやはっとうなど、檜枝岐村名産品がずらり。
そしてこれまた檜枝岐村の郷土料理『裁ちそば』は、つなぎを一切使わない、そば粉100パーセントの純粋なそば。こまどりさんでは、おかみさんの打つ裁ちそばを夕食時に出してもらえる。めっちゃ美味しかった!
一緒になったご夫婦2組とも常連さんらしく、ご飯が美味しく熱烈にリピートしているとのこと!確かに納得。こりゃまた来たいよ。
しばし皆で山の話などで歓談をした後、明日の会津駒ヶ岳登山のために温かいお布団で就寝。檜枝岐村、初めて訪れたけど、とても優しく素朴で素敵な村だった。良い宿を引き当てた私グッジョブ。Day3に続く。